今月に入って20日まで韓国の輸出額が1年前より17.4%減少した。昨年10月以降、6ヵ月連続で輸出減少が有力な中、減少幅も拡大している。
中国のリオープン効果を体感できない状況で、米シリコンバレー銀行(SVB)の破産事態や欧州クレジットスイス(CS)の流動性危機など、輸出悪材料も絶えない。
21日、関税庁によると、今月1~20日の輸出額(通関基準暫定値)は309億4500万ドルにとどまり、昨年同期より17.4%減少した。同期間の操業日数は14.5日で、昨年同期(13.5日)より1日多く、一日平均輸出額の減少幅も23.1%に拡大した。
韓国の輸出は昨年10月から半年近く減少傾向が続いている。今月も乗用車を除く10大主要品目の輸出がすべて減少した。
品目別に最大輸出品目である半導体輸出額は43億ドルで、前年比44.7%減少した。グローバル景気低迷の懸念で業況悪化が長期化している。半導体の輸出は今月まで8ヵ月連続で減少する見通しだ。
この他にもコンピューター周辺機器(-60.9%)、船舶(-57.0%)、家電製品(-45.6%)などの輸出が急減した。乗用車(69.6%)だけが唯一高い輸出成長を続けた。
輸出相手国別では、米国(4.6%)を除いた主要輸出国がいずれも減少した。最大交易国である中国への輸出は35.6%減少し、欧州連合(-8.9%)、日本(-8.7%)、香港(-45.2%)、台湾(-53.0%)、ベトナム(-28.3%)、シンガポール(-25.5%)への輸出も軒並み減少した。
今月1~20日の輸入額は前年同期比5.7%減の372億6900万ドルと集計された。
主要品目別では乗用車(24.5%)、石炭(19.4%)などの輸入額が増えた。一方、原油(-10.3%)、半導体(-4.8%)、ガス(-23.1%)、石油製品(-34.7%)などの輸入は減少した。国際原油価格が安定傾向を示し、石油、ガス輸入額が減少したものと分析される。
貿易収支は今月に入って20日まで63億2300万ドルの赤字を記録した。輸入額は減ったものの、輸出額の減少規模がさらに大きいため、先月同期(61億1500万ドル)より赤字規模が増えた。
昨年3月から続いた貿易収支赤字は、今月まで13ヵ月連続赤字を記録する可能性が高い。今年に入って20日までの貿易赤字規模も241億300万ドルとなり、昨年記録した年間貿易赤字の427億ドルの半分を超えた。
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