半導体と対中国輸出が減り、11月1~10日の韓国輸出が昨年同期より2.8%減少した。
関税庁は11日、今月1~10日の輸出額(通関基準暫定値)は177億万ドルであり、前年同期比2.8%減少した。
輸出増加率は今年6月、一桁に下がった後、先月は減少に転じた。輸入額が輸出額を上回る貿易赤字の規模も拡大している。
品目別には、主力品目である半導体輸出額が1年前より26.9%減った。先月まで3ヵ月連続で減少した半導体輸出減少率は、8月(-7.0%)、9月(-5.0%)、10月(-16.4%)などと次第に拡大している。
このほか、鉄鋼製品(-10.9%)、無線通信機器(-13.2%)、精密機器(-16.5%)、家電製品(-24.5%)なども減少した。一方、石油製品(64.0%)、乗用車(31.8%)、船舶(65.6%)などの輸出は増えた。
国別では最大交易国である中国への輸出が25.4%減少した。対中輸出は先月まで5ヵ月連続減少したのに続き、今月も減少傾向が続いている。
日本(-9.1%)、香港(-25.8%)、台湾(-30.9%)なども減少した。一方、米国(21.0%)、欧州連合(EU・6.8%)、ベトナム(1.2%)などは増えた。
今月に入って10日までの輸入額は197億5500万ドルで、1年前より6.7%減少したが、輸入額が輸出額を上回り、20億5000万ドルの貿易収支赤字を記録した。
輸入品目別では原油(13.2%)、乗用車(163.5%)、石炭(15.2%)などが増加した。一方、半導体(-8.5%)、ガス(-14.1%)、機械類(-7.3%)、石油製品(-11.4%)などは減少した。
3大エネルギー源である原油(25億5500万ドル)、ガス(12億7300万ドル)、石炭(6億7900万ドル)の合計輸入額は45億700万ドルを記録した。昨年同期の43億3000万ドル)より4.1%増加した数値だ。
国別ではEU(12.0%)、サウジアラビア(5.0%)などから輸入が増え、中国(-9.7%)、米国(-22.1%)、日本(-9.9%)などは減少した。
中国との貿易収支は5億8000万ドルの赤字を記録した。4ヶ月連続赤字を示した対中貿易収支は9月に黒字を記録、反騰したが先月に再び赤字に転じた状況だ。
今年に入って今月10日までの累積貿易赤字は376億ドルを記録した。年間基準で過去最大だった1996年の206億2400万ドルより169億7600万ドル多い規模だ。
このような傾向が続けば、貿易収支はグローバル金融危機当時の2008年以降14年ぶりに年間赤字を記録すると予想される。
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