早ければ今週、サムスン電子の2050炭素中立戦略が発表されるものと見られる。
12日、財界によると、サムスン電子は今週中に2050炭素中立達成とRE100加入宣言が盛り込まれた「環境経営戦略」を発表する予定だ。
サムスン電子は製品生産など企業の直接的な活動で発生する炭素排出量(スコープ1)と電気·冷房などエネルギーを通じて発生する間接炭素排出量(スコープ2)を合わせ、2050年までに炭素中立を達成するという目標を提示するという。 また、炭素中立達成に向け、グローバルRE100イニシアティブへの加盟も宣言する。
RE100は「再生エネルギー(Renewable Energy)100%」の略で、企業が使用する電力量の100%を2050年までに風力·太陽光など再生エネルギーに変えようという国際キャンペーンだ。
サムスン電子は2020年、米国と欧州、中国でRE100を達成し、昨年はブラジルとメキシコ事業場の再生エネルギー使用比率をそれぞれ94%と71%に引き上げた。 2025年までに中南米、西南アジア地域も100%再生エネルギー達成が可能だと見ている。
ただ、サムスン電子は韓国4大グループの中で、唯一RE100加入宣言をしなかった。 半導体生産基地がある国内事業場の再生エネルギー施設がまともに整っていないためだ。 国内事業所はサムスン電子のグローバルエネルギー使用量の57%を占めている。 これに対し、今回の環境経営戦略には国内事業場の電気も再生エネルギーに転換する方案などが盛り込まれるものと見られる。
サムスンは炭素中立履行方案として、TV、冷蔵庫、モバイルなど主力品目をエネルギー高効率製品で開発し、電力効率が大幅に改善された超低電力半導体開発などを推進すると知られた。 サムスン電子はすでにスマートフォンやノートパソコンなどの情報通信(IT)機器やデータセンターの電力消耗を減らすため、メモリーやイメージセンサー、駆動ICなど、主要半導体製品のエネルギー効率を高める作業を行ってきた。
特に、ファウンドリ(半導体委託生産)超微細工程の商用化を通じ、低電力半導体製品を具現してきた。 3ナノ(=1010億分の1メートル)工程に世界で初めてGAA(Gate-All-Around)技術を適用し、従来の5ナノ工程対比電力を45%削減し、来年は電力を50%削減できる3ナノGAAの第2世代工程を披露する予定だ。
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