格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は26日、韓国の長期信用格付けを「AA」に維持した。格付け見通しも従来通りの「安定的」に付与した。
S&Pは2016年8月、韓国の格付けを「AA-」から「AA」に一段階引き上げた後、これを維持している。
S&Pは「他の高所得国家より強く速い成長を予想する」とし「韓国の1人当たり国内総生産(GDP)は2025年に4万ドルを達成するだろう」と予想した。
また「強固な製造業需要が輸出・投資成長を支え、雇用改善税も家計所得と内需消費の向上に資する」と展望した。ただ「今後、高齢化に対応した生産性向上が競争力維持のカギ」と指摘し「高い水準の家計負債は民間消費を制約する要因」と指摘した。
コロナ19政策にも高い点数をつけた。S&Pは「韓国は最近、コロナ19への対応を含め、持続可能な公共財政、バランスの取れた経済成長など、これまで優秀な制度・政策成果を見せてきた」と評価した。続いて「ただ、北朝鮮の潜在的安保脅威は依然として格付け評価に負担要因」と強調した。
S&Pは「韓国政府の財政状況は依然として強く、これは国家信任度を支持する要因だ」とし「銀行の資産規模などを考慮すれば、金融圏関連の偶発債務リスクは制限的だ」と見込んだ。しかし「統一費用と公企業債務は財政健全性に負担要因だ」と指摘した。一般政府の財政赤字は2024年に黒字転換すると予想した。
金融部門については「物価安定目標制の成功的な運営、中央銀行の独立性などを基盤に金融政策が経済安定・信頼度強化に貢献した」と述べた。対外部門についても「経常収支の黒字が続くだろう」と肯定的な見通しを示した。
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