11月の消費者心理指数、3ヵ月連続↑・・・「ワクチン接種拡大の影響」

[写真=聯合ニュース]


消費者が実際に感じる経済状況の心理を総合的に表す消費者心理指数が3ヵ月連続で上昇した。コロナ第4波が広がった当時、急激に下落した心理指数がワクチン接種の拡大局面に入り、一部改善傾向を示していると分析される。ただ、金利引き上げや物価上昇への懸念も高まり、生活状況や家計収入は改善されないだろうという認識が高かった。

23日、韓国銀行が発表した「2021年11月の消費者動向調査」結果によると、今月の消費者心理指数(CCSI)は107.6で、先月(106.8)より0.8ポイント上昇した。消費者心理指数は基準値100を基準に、100より大きければ長期平均より楽観的であることを、100より小さければ悲観的であることを意味する。

これはコロナ第4波以降の9月に上昇転換して以来、3ヵ月連続して上昇したのだ。消費者心理指数は最初のパンデミック(2020年1~4月)当時31.5ポイント下落し、第2波(2020年8~9月)8.3ポイント下落、第3波(2020年11~12月)7.8ポイント下落している。その後、ワクチン接種の拡大などで9月から11月まで5.1ポイント上昇した。今月基準の全体人口比ワクチン接種の完了率は、80%を超えている。

消費者心理指数を構成する6項目のうち、現在生活水準指数は92で前月と同じだった。一方、6ヵ月後を展望した生活水準展望指数は97となり、1ポイント減少した。家計収入展望(101)は前月と同水準を示し、今後の景気展望も同じく96で先月と同じだった。一方、消費支出展望指数と現在の景気判断指数はそれぞれ3ポイント、1ポイント改善した115と81を記録した。

項目別には、就職機会展望指数(98)が、経済回復への期待感などで4ポイント上昇した。金利水準展望CSIの場合、さらなる政策金利引き上げの見通しによって138となり、前月比5ポイント拡大した。しかし住宅価格展望CSIは、前月に続き再び9ポイント下落し、116水準となった。

この1年間の消費者物価上昇率に対する認識である物価認識と、今後1年間の消費者物価上昇率に対する展望である期待インフレ率は、いずれも2.7%で前月より0.3ポイント上昇した。これは2017年1月(2.8%)の期待インフレが前年12月(2.5%)比0.3%ポイント上昇して以来最大の上昇幅だ。消費者物価上昇に影響を及ぼす主要品目としては、石油類製品(70.1%)、農畜水産物(39.6%)、公共料金(27.4%)などが挙げられた。
 
韓銀は「原油価格に続き原材料価格まで上昇し、心理的に体感物価が大きく上昇したとみられる」とし「物価上昇要因が引き続き残っているため、追加上昇の可能性は高い状況」と分析した。
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