政界の一言で不動産市場が揺れている。最近、洪楠基(ホン・ナムギ)副首相の発言によりグリーンベルト解除の可能性で浮上した細谷(セゴク)・内谷(ネゴク)洞近くの不動産価格が落ち着き、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が言及した軍の泰陵(テルン)ゴルフ場周辺が過熱している。
20日、総理(首相)室によると、文在寅大統領はこの日の週例会議で「グリーンベルトは引き続き維持する」とし、「ソウル泰陵ゴルフ場など国公立の敷地を最大限に発掘しなければならない」という立場を明らかにした。
事実上、今月14日に洪楠基企画財政部長官兼経済副首相が「グリーンベルト解除の可能性を残しておいた」と発言してから約1週間続いた論議を終息させたわけだ。
このため、あっという間に呼び値が1億~2億ウォンずつ上がった内谷洞瑞草フォレスタや細谷プルジオなど一帯のアパート(マンション)団地の住宅価格は原状復帰する雰囲気だ。
しかし、何度も開発計画を否認した国防部が16日、ムン・ホンシク副報道官を通じて「(泰陵ゴルフ場一帯を)不動産供給敷地として活用する案を(国土部と)論議した」と述べたうえ、文大統領まで可能性を言及した。
泰陵ゴルフ場近くのある不動産屋は、「国土部と国防部が会ったという話が出た時から家主たちが売り物を回収し住宅価格を引き上げ始めた」とし「今回(文大統領の発言)をきっかけにさらに(価格を)引き上げるだろう」と述べた。
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