[宿泊アプリの極と極] 規模を拡大する「ヤノルジャ」・・・ 英国の私募ファンドに売れた「ヨギオテ」

  • ヤノルジャ、インドのPMSメーカーまで買収・・・顧客企業数、2万1000以上に増え

  • ヨギオテ、売却説に終止符・・・グローバル投資会社、世界市場中心の事業再編も

[写真=ヨギオテ・ヤノルジャ提供]


韓国の両大宿泊予約プラットフォーム企業の最近の歩みが極と極だ。

業界1位のヤノルジャ(YANOLJA)は、最近、国内企業に続きインド企業まで活発に買収しながら規模拡大に速度を出している。一方、業界2位の「ヨギオテ」(ここはどう)運営会社のウィズ・イノベーション(with innovation)は、先月、英国系の私募ファンド(PEF)運用会社に売却され、所有者が変わることになった。

「ユニコーン(企業価値10億ドル以上のスタートアップ)」隊列に上ったヤノルジャの最近の買収合併(M&A)の動きは恐ろしいほどだ。

ヤノルジャは5日、グローバルチャンネル管理システム(CMS)と客室管理システム(PMS)企業であるインドのeZee Technosysの買収を公式化した。

eZee Technosysは去る2005年、インドのスーラトで設立された企業で、PMSの分野では Oracle Hospitalityに続き世界2位だ。中東、東南アジア、北米など世界160カ国で1万3000社以上の顧客にサービスを提供している。

今回の買収でヤノルジャの世界の顧客会社数は2万1000社以上に増える。これ基点に、クラウドベースの自動化システムを強化し、グローバル市場に本格進出する計画だ。

ヤノルジャの関係者は「今年2月、韓国内の1、2位のPMS社であるカラムとシリアルを買収し、5月には国内ホテルのデジタルプラットフォームの共同開発のために傘下情報技術と業務協約も締結した」とし、「我々の究極の目標は、 「完全に統合されたホテルの自動化ソリューションを先導する革新的な企業」であり、そのために買収をし続ける」と述べた。

単にPMS分野だけでなく、ヤノルジャの買収の歩みは止められない。昨年7月、東南アジア1位のホテルチェーン、ゼンルームズ(ZEN Rooms)を買収し、今年6月には国内最大のリアルタイム「ウリィペンション」を買収した。去る3日には、国内のホテル・レストラン予約プラットフォームの「デイリーホテル」の買収も確定した。

ヤノルジャは投資金も十分だ。今年6月にはシンガポール投資庁(GIC)とブッキングホールディングスから計1億8000万ドル(約2180億円)規模の投資を受けた。これで2005年、モーテルの掃除夫から始めたイ・スジン代表は、14年ぶりにユニコーン企業の首長になった。

外縁が大きくなるにつれ、売上も急増した。2015年に367億ウォンだった売上高は、翌年に684億、2017年には1000億ウォンを突破した。昨年には前年より80%増の約1885億ウォンを記録した。

一方、ヨギオテの運営会社ウィズ・イノベーションは相次ぐ売却説に終止符を打ち、結局、英国系のグローバル私募ファンド(PEF)であるCVCキャピタルに売却された。

投資銀行(IB)業界によると、先月16日、ウィズ・イノベーションの最大株主であるシム・ミョンソプ前代表と財務的投資家(FI)は、CVCと経営権の引き受けのための株式売買契約(SPA)を締結した。シム前代表と系列会社の持分52%など、持分の85%が取引対象であり、価格は約2500億ウォンだ。CVCは、既存の株主の持分を買収した後、約1000億ウォン規模の有償増資を行って保有持分率を90%以上に引き上げる計画だ。

2015年に設立されたヨギオテは、ヤノルジャに次ぐ2位の宿泊予約アプリだ。マーケティング費用で赤字の状況だが、昨年の売上高は686億ウォンで2016年比180%近く成長した。登録宿泊者は5万6000個余り、月刊順利用者は約280万人に達する。

業界はヨギオテが外国の私募ファンドに売却されたとはいえ、世界的な投資会社が韓国の宿泊プラットフォームを買収したことを鼓舞的であるとみている。 アゴダ、ホテルズドットコムなどグローバル市場での競争が激しい状況で、国内宿泊を主にするヨギオテの成長可能性に注目したからだ。ただ、売却後にグローバル市場へと完全に事業構造が再編されるという観測も出ている。

ウィズ・イノベーションの関係者は、「経営ラインは少し変わるはずだが、具体的な事業再編についてはまだ話をする段階ではない」とし、「ただ、グローバル投資会社の資金が流入されるだけに、肯定的な方向に期待感が大きい状況だ」と伝えた。
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