
[サムスンSDI、中国無錫偏光フィルム工場の着工式…初の海外生産基地の確保]
サムスンSDIの海外初の生産拠点である中国・無錫市の偏光フィルム工場が本格的な着工に入った。 無錫偏光フィルム工場は清州(チョンジュ)工場で運営中の生産ライン3つに次ぐ4番目の偏光フィルム生産ラインであり、約2000億ウォンを投資して建設する初の海外生産基地だ。
8日、サムスンSDIによると5月、無錫市政府と了解覚書(MOU)を締結してから約4ヵ月余ぶりの7日にチョ・ナムソンサムスンSDI社長らをはじめ、李小敏無錫市党書記らが出席した中、無錫工場の着工式を開いた。
これでサムスンSDIは無錫工場を通じて40インチ以上の大型TV用の偏光フィルム生産基盤を確保できるようになった。 ディスプレイパネルの最大の大きさである8世代に適用されるように超広幅生産ラインを備え、高付加価値のディスプレイ素材を次世代成長動力に育成していく計画だ。
無錫工場は来年9月から量産体制に突入し、世界最大の規模である中国TV用偏光フィルム市場の攻略に乗り出す。 無錫工場でサムスンSDIは大型偏光フィルムを中心に生産する計画だ。 生産規模は年間最大4000平方メートルで、サッカー場5000個分の大きさと匹敵する。
また、これは48インチ基準で年間最大3000万台のLCD TVを生産できる量だ。 年間販売の期待額は約35億人民元(約6400億ウォン)だ。 工場が完工されれば、生産量が大幅に増えて中国市場の顧客の需要にリアルタイムで対応でき、グローバル競争力を一層高めることになる見通しだ。
今後、中国無錫工場で量産される偏光フィルムは近隣の蘇州に位置したグローバルディスプレイメーカーに供給される予定だ。
偏光フィルムはLCD(液晶表示装置)パネルを使うすべての機器に必ず入る核心部品で、LCDパネルの裏にある光源のバックライトから出る光を通過させたり、遮断し、明るさを調節して色を作る機能をいう。 TVだけでなく、ノートパソコン、スマートフォンなどLCDパネルが入るすべての機器に使われる。
業界によると中国偏光フィルム市場はTV需要の増加に支えられ、2020年まで年平均16%以上ずつ成長するものと見られる。
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