東レ、高強度と高弾性率両立の炭素繊維開発

東レは高強度と高弾性率を両立させた炭素繊維「T1100G」と同炭素繊維を使った高性能プリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)を開発した。ナノメートル単位で繊維構造を緻密にコントロールする焼成技術によって実現した。すでに高級ゴルフ用品向けで量産を始めた。今後、航空機の1次構造や打ち上げロケットなど高性能が要求される用途を中心に幅広く採用を働きかける。

開発した炭素繊維の引っ張り強度は6・6ギガパスカルで、引っ張り弾性率は324ギガパスカル。従来品の高強度タイプ「T1000G」の引っ張り強度は6・4ギガパスカルに対し、引っ張り弾性率は294ギガパスカルだった。同時に完成したプリプレグは、引っ張り強度と耐衝撃性を両立させるマトリックス樹脂技術を開発して完成した。これを「T1100G」と組み合わせ、航空・宇宙分野の構造部材などで要求される極限性能を実現できるという。

(亜洲経済オンライン)
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