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ヒラリー・クリントン米国務長官と柳明桓外交通商相が26日午後、ソウルの都染洞、外交通商部庁舎で開かれた天安艦関連共同記者会見で質疑応答を行っている。 | ||
クリントン米国務長官が26日に韓国入り。北朝鮮の魚雷攻撃との調査結果が出た哨戒艦沈没事件をめぐる対応策などについて、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商相と会談、引き続き李明博(イ・ミョンバク)大統領ととも会談後にソウルの都染洞、外交通商部庁舎にて行われた共同記者会見で「北朝鮮は挑発をやめなければならない」と強調した。さらにクリントン長官は、「北朝鮮の好戦性と挑発行為に目をつぶってはならない」と述べた。
また、共同記者会見を前に行われた韓国の李明博大統領との会談では、「李明博大統領と韓国政府に対し、明確な支持を行うために来た」とし、訪韓の目的を語った。また、李大統領が「北朝鮮が6者会談に出てくる事が重要事項ではなく、核を放棄すると言う真正性を見せることが重要だ」と言う考えに同調した。
◇「米政府の明確な支持」と「戦略的忍耐」
クリントン長官は共同記者会見を前に韓国大統領府(青瓦台)にて、李明博大統領と会談を持った。
この席で、クリントン長官は「李明博大統領と韓国政府に対し、明確な支持を行うために来た」と語った。
クリントン長官は「天安艦関連の談話を通し、李大統領が慎重かつ強力なリーダーシップを見せた」とし、「米国政府は韓国政府を持続的かつ完璧に支持する」と米政府の明確な支持を伝えた。
李大統領は、クリントン長官にメドベージェフ露大統領との電話内容を説明。「北朝鮮が6者会談に出てくる事が重要な事ではなく、核を放棄すると言う真正性を見せることが重要だ」とし、「時間的余裕をもって今の状況に対処する必要がある」と語った。
これに対し、クリントン長官は「戦略的忍耐が必要」とし、李大統領の見解に共感を示した。また、「李大統領が短期的な対応だけでなく、韓半島情勢も念頭に置き、長期的な観点で均衡を保った対応を行っている」とし、共感の意を示した。
◇「北朝鮮の挑発は許されない」と「国際社会はこれに責任を持ってあたるべき」
同日午後、ソウルの都染洞、外交通商部庁舎にて行われた共同記者会見で、クリントン長官は「韓国政府が提示した証拠は圧倒的であり、結果を否定できないものだ」とし、「これは、許されない北朝鮮の挑発的な行為であり、国際社会はこれに対応すべき責任がある」と韓国政府を全面支持し、国際社会はこれに責任を持ってあたる事を示した。
クリントン長官は「中国も今回の問題の深刻性を理解しており、韓国と米国の憂慮事項に耳を傾ける準備が出来ていると思う」とし、「今後、中国と協議を行い、協力していけるであろう」と述べた。
韓国の外交通商部の柳明桓(ユ・ミョンファン)長官は、天安艦事件による後続対応処置と関連し、「韓米両国は今回の天安艦事件を対応するにおいて、はわずかな不一致もなく緊密に協議している」とし、「米国は多角的な対応を処置をしていくとした」と明かした。
柳長官は「これからも、北朝鮮の反応の出方次第では、さまざまな追加措置が取られるだろう」とした。さらに、柳長官は「6カ国協議への復帰自体が目的ではなく、真の非核化の意志で協議に臨み、真の非核化措置を取るべきだ」と指摘。「沈没事件は、北朝鮮の非核化措置がさらに必要だという点を強調する契機になるだろう」との考えを示した。
kriki@ajnews.co.kr
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