
京畿道富川市の工場火災現場で故キム・ジンソク消防士が殉職した事故を契機に、消防当局の現場安全管理手続きの不遵守問題と消防予算の異常な地方依存構造が再び浮上している。
消防庁は人命救助の可能性が低い火災現場では内部進入を控え、外部封鎖を優先する『防御的消火戦略』を策定したが、今回も現場では機能しなかった。専門家や労働組合は現場指揮官の危険判断能力の不足と先進機器・専門人材の不足を指摘し、名ばかりの国家職でありながら予算の90%を地方政府に依存する異常な構造が消防士の安全投資の余力を阻んでいると口を揃えている。
『防御的消火』宣言から三ヶ月で再び殉職…現場指揮能力・先進機器の欠如問題
消防庁などによると、キム消防士は16日、富川市の工場火災の3階現場に進入し消火作業を行っている最中に孤立し、命を落とした。消火後の確認では内部に避難者はいなかった。人命救助の可能性が低い状況で隊員を炎の中に押し込んだ指揮部の判断に対する批判が相次いでいる。
今回の事故は、7月に発生した全羅南道の低温倉庫火災の殉職事故の調査結果とともに『防御的消火戦略の優先適用』など再発防止策が発表されてからわずか三ヶ月で発生した。2024年1月の慶尚北道の文慶工場火災でもSOP(災害現場標準手順)の改訂が約束されたが、現場改善は実現していない。
現場と学界では指揮官の客観的危険評価能力の強化と技術的補完が急務であるとの指摘が出ている。
今回の事故は、7月に発生した全羅南道の低温倉庫火災の殉職事故の調査結果とともに『防御的消火戦略の優先適用』など再発防止策が発表されてからわずか三ヶ月で発生した。2024年1月の慶尚北道の文慶工場火災でもSOP(災害現場標準手順)の改訂が約束されたが、現場改善は実現していない。
現場と学界では指揮官の客観的危険評価能力の強化と技術的補完が急務であるとの指摘が出ている。

全検財全国公務員労働組合(全公労)京畿消防支部の事務局長は「昇進に必要な現場経験を積むために、行政業務を主に行っていた幹部が一時的に現場に配置されることがあるが、こうした構造では内部進入などの重要な意思決定に問題が生じ、隊員が孤立する緊急時でも初動措置が不十分になる可能性がある」と指摘した。
キム・ジョンスソウル消防支部長も「現場では攻撃的消火と防御的消火を適切に判断する必要があるが、外部から見る状況と実際の内部環境は異なる可能性がある」とし、単純な進入指示ではなく内部の危険要素を予測する指揮能力が必須であると指摘した。
公ハソンウソク大学消防防災学科教授は「現場指揮官の感覚に依存せず、先進機器を活用して現場状況を把握し判断を補完する必要がある」とし、「迅速同行救助チーム(RIT)の待機と専門教育の強化も併せて行われるべきだ」と提言した。
