2026. 10. 08 (木)

華為の技術革新、韓国は準備できているか

写真=ロイター/聯合ニュース
[写真=ロイター/聯合ニュース]

華為の技術発展の速度は驚異的である。かつてアメリカ企業の技術を購入していた中国企業が、今やアメリカ企業が必要とする技術を持つ企業へと変貌を遂げた。中国の技術追撃を単なる『低価格攻勢』と片付けるには、状況があまりにも急速に変化している。

今週、華為の技術力を象徴する出来事があった。アメリカの半導体企業クアルコムが、華為の一部のアメリカ特許を直接購入することを決定したのである。2001年に華為がクアルコムに特許使用料を支払う形で始まった両社の関係が、25年の時を経て逆転したことになる。今回の契約には5G、コンピューティング、人工知能(AI)、ネットワークなど広範な分野の特許が含まれており、クアルコムが購入する華為の特許もコンピューティングやAI、ネットワークを網羅している。取引金額や具体的な特許は公開されていない。

さらに注目すべきは、華為の技術蓄積の方法である。華為によれば、同社は年間売上の10%以上を研究開発(R&D)に投資しており、2007年から2025年までの累積R&D投資額は1兆8000億元(約359兆ウォン)に達し、R&D人員も現在11万人に達している。もちろん、これは華為側が公開した数字であることを考慮する必要があるが、5G、自動運転、AIなどに長期間投資してきたことは否定できない。華為は2009年から5G研究を開始し、2016年からAI研究に着手したと説明している。

また、華為の技術は特定の産業に留まらない。最近、イタリアの高級車ブランドマセラティが中国の電気自動車技術を活用する方法を検討しているとの報道があった。マセラティの親会社であるステランティスと中国の長安汽車、華為が電気自動車開発の協力を話し合っている。まだ拘束力のある契約は締結されていないが、中国側の構想によれば、華為はスマートコックピットや先進運転支援システム(ADAS)などの核心ソフトウェアを提供し、長安汽車が生産を担当する可能性がある。中国の電気自動車技術がヨーロッパの高級車ブランドの領域にまで進出する構図である。

韓国が注目すべきは、華為などの中国企業がもはや安価な製品を大量に生産するだけにとどまらないということである。長期間R&Dに投資して獲得した特許やソフトウェア、製造能力を組み合わせ、グローバル企業が必要とする技術を生み出している。さらに恐ろしいのは、このプロセスの速度である。通信機器からスマートフォン、AI、自動運転、そして今や自動車産業へと領域を広げている。

韓国は中国とアメリカの間で技術競争力を維持しなければならない立場にある。半導体やバッテリー、自動車、造船など、これまで韓国経済を支えてきた産業だけでは安心できない。中国企業がある瞬間、我々の競争相手ではなく、グローバル企業の技術パートナーになる可能性がある現実を直視する必要がある。

特にR&D投資は短期間で成果が出るものではない。華為の今日が一朝一夕に作られたものではない。1990年代から人材と研究開発に投資し、技術をビジネスに結びつけて蓄積した結果である。韓国も目の前の実績と短期的な産業政策を超えて、10年、20年先を見据えた技術投資が必要である。

アメリカが中国の技術躍進を抑制している間にも、中国企業は世界市場で新たな機会を探している。今や中国の技術発展を『アメリカを追いかける過程』としてだけ見るべきではない。いつの間にか中国がアメリカや韓国を含む世界企業が技術を選択しなければならない市場の一翼を担う可能性がある。華為の技術革新は、一つの中国企業を超えて、韓国がどれだけ迅速に準備しているのかを問う警鐘である。





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