2026. 10. 07 (水)

新世界グループ、ワーナーブラザーズ買収に1兆4000億ウォン投資の理由

  • スターフィールドの「ショッピング空間」から体験型コンテンツプラットフォームへ変化

  • 火星スターベイシティからグループメンバーシップまでIP活用の幅が広がる

  • 長期的にはKコンテンツの共同制作…「流通+エンタメ」の新事業勝負

新世界グループの鄭容鎮会長が1月16日にスターフィールドビレッジ運城を訪れ、書籍とコミュニティスペースが融合した『セントラルパッド』を見学している。
新世界グループの鄭容鎮会長が1月16日にスターフィールドビレッジ運城を訪れ、書籍とコミュニティスペースが融合した『セントラルパッド』を見学している。 [写真=新世界グループ]

新世界グループがワーナーブラザーズの買収に1兆4000億ウォンを投資するのは、単なる海外株式投資を超える評価がされている。ハリー・ポッター、ゲーム・オブ・スローンズ、ミッション:インポッシブル、トップガンなどの世界的な知的財産権(IP)を新世界が保有するショッピングモールやテーマパーク、オンライン動画サービス(OTT)、メンバーシップと結びつけ、流通とエンターテインメントを融合させた新たなビジネスモデルを構築する戦略である。
 
核心は新世界が強みを持つ「空間」である。新世界プロパティが運営するスターフィールドは、ショッピングだけでなく、飲食、エンターテインメント、レジャーなどを一つの空間にまとめ、顧客の滞在時間を延ばす複合ショッピングモールモデルを成長させてきた。ここにグローバルIPが加わることで、ショッピング空間自体をコンテンツを楽しむために訪れる目的型空間に変えることができる。
 
6日、業界によると、新世界はスターフィールドやスターフィールドマーケット、スターフィールドビレッジなどにパラマウントとワーナーブラザーズのIPを活用した体験施設やテーマ空間を導入する案を検討している。ハリー・ポッターやミッション:インポッシブルなどのコンテンツを活用したポップアップ、展示、体験施設などが代表的な活用方法となる可能性がある。
 
最も直接的な恩恵が期待される事業は、京畿道の火星で進行中の「火星スターベイシティ」である。新世界はここに大規模なテーマパークを計画している。当初、パラマウントが保有するミッション:インポッシブル、スタートレック、トップガンなどを活用する案を進めていたが、ワーナーブラザーズのコンテンツが加わることで活用可能なIPの幅が大きく広がる。
 
今回の投資は新世界プロパティの役割にも変化をもたらす可能性がある。これまでスターフィールドを中心に複合ショッピングモールの開発・運営能力を高めてきたが、今後はグローバルIPを活用したコンテンツ企画や体験空間の運営まで事業範囲が広がる可能性がある。不動産開発と賃貸中心の事業から、コンテンツを直接活用して空間価値を高める方向に重心が移ることになる。
 
新世界が見るもう一つのビジネスチャンスはOTTとメンバーシップの結合である。HBOマックスとパラマウントプラスをイーマートをはじめとするグループのオン・オフラインメンバーシップと連携させることで、コンテンツの購読特典を顧客のロックイン手段として活用できる。価格割引やポイント還元中心で運営してきた流通メンバーシップを、コンテンツを含む生活型サービスへと拡張できるという意味である。
 
新世界が今回の投資で強調するのは「顧客接点」である。流通とエンターテインメントはすべて消費者が直接体験する事業である。新世界がすでに確保したオフライン空間にグローバルコンテンツを結合すれば、新規顧客を引き寄せると同時に訪問頻度と滞在時間を増やす効果も期待できる。
 
長期的には、コンテンツを取り入れるだけでなく、直接制作する事業も構想している。ワーナーブラザーズを傘下に持つパラマウント側と韓国オリジナルコンテンツを共同制作し、HBOマックスやパラマウントプラスを通じてグローバル市場に流通させる方式である。
 
結局、今回の投資の核心は、新世界が流通の競争力を「商品」から「コンテンツと経験」へと拡張しようとしていることである。スターフィールドを中心に滞在型空間を育ててきた新世界が、グローバルIPとOTTを結びつけて流通とエンターテインメントを融合させたプラットフォームとして事業領域を広げようとしているのである。
 
新世界グループの関係者は「今回の投資を通じてアジアコンテンツ市場のプラットフォーム企業として飛躍する契機を作りたい」と述べた。



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