
李大統領はこの日、ブラジリアのアウボラーダ宮殿で行われた首脳会談後の共同記者会見で、両首脳が幼少期に工場で働き、左手を負傷した共通の経験を挙げてこのように語った。
ルーラ大統領は19歳の時に金属工場で働いている際に左手の小指を失った経験があり、李大統領も少年工時代に腕を負傷したという共通点がある。
李大統領は「韓国もブラジルもすべての国民がより幸せな国に共に進んでいければと思う」と述べ、28日にルーラ大統領が若い頃に活動していたサンパウロの金属労働組合の事務所を訪れ、彼の人生と夢を振り返ることを約束した。
李大統領はさらに2026年を「韓・ブラジル戦略的パートナーシップの飛躍の元年」と宣言し、経済・産業、重要鉱物・エネルギー、防衛・防産、文化・人的交流、国際社会の協力を拡大すると述べた。
以下は李大統領の韓・ブラジル共同記者会見の全文である。
尊敬するルーラ大統領、
このように一堂に会し、韓国とブラジルの未来について語ることができて、非常に嬉しい。
大統領がおっしゃったように、
大統領と私は特別な経験を共有している。
大統領の左手の指が一本ないように、
私も幼少期に工場で働いていて左手を負傷した。
左腕を負傷して現在障害を持っているが、
これが人生や世界の人々のために働くことに障害になるのではなく、常により多くの人々を考え、
より多くの人々がより良い生活を送れるようにしなければならないという義務感を常に思い起こさせる。
明日サンパウロを訪問する際には、
我が大統領が若い頃に働いていた金属労働組合の事務所を訪れるつもりだ。
そこで大統領が労働者の現実を忘れず、
常にすべての人々がより良い生活を送れるように努力してきたその場所で、
大統領の夢を再び考えてみたい。
私も大統領も労働者のアイデンティティを失わず、
常により多くの人々のより良い生活のために共に努力していきたい。
韓国もブラジルもすべての国民がより幸せな国に共に進んでいければと思う。
美しいアウボラーダ宮殿で私と我々の代表団を
このように温かく迎えてくださったことに心から感謝する。
少し前に私におっしゃったように、
ここで外国の首脳を迎えるのは、
習近平主席、モディ首相、シラク大統領に続いて私が4番目だとおっしゃったが、
本当に光栄に思い、感謝している。
今年2月に我が大統領の歴史的な国賓訪韓に続き、
韓国大統領として11年ぶりに
ブラジルを国賓訪問することになった。
韓国国民と共に
このように歓迎してくださった大統領とブラジル国民に
改めて感謝の意を表する。
ブラジルは世界第11位の経済大国であり、
またグローバル供給網と食料安全保障の重要な軸として、
国際社会での役割と戦略的価値を非常に大きく占めている。
私とルーラ大統領は今日の会談を通じて、
2026年を「韓・ブラジル戦略的パートナーシップ」の飛躍の元年と宣言し、
今年2月の「4カ年行動計画」に続き共同声明を採択し、
両国協力の未来ビジョンをさらに具体化した。
今日の会談では5つの分野で意義深い成果を上げた。
順にお話しする。
第一に、両国関係発展の核心動力である
経済協力基盤を強化することにした。
両国間の産業、通商協力の高級プラットフォームである「経済・通商委員会」が首脳会談に先立ち稼働したため、
貿易や投資だけでなく、防衛、航空宇宙、重要鉱物、デジタル経済など
未来産業協力を拡大していく。
今日締結した「産業技術協力MOU」は、
両国の産業競争力を高めていくための非常に重要な基盤となる。
また、大統領がおっしゃったように、
ブラジル副大統領と韓国大統領室政策室長を核心に、
両国関係発展のための直接的なコミュニケーションを行うことにした。
これにより、現在非常に不足している韓国とブラジル間の
経済、産業、安全保障、文化のすべての分野で
協力と交流をさらに深めていく。
もちろん、スピードも非常に早く進展させる。
第二に、供給網の多様化のための
資源・エネルギー分野の戦略的協力を強化することにした。
ブラジルは誰もが知っているように、世界的な重要鉱物の保有国である。
今回の会談で、私とルーラ大統領は
両国企業と機関間の重要鉱物供給網の
全周期にわたる協力拡大の必要性に共感した。
今後、関係機関間の後続協議を通じて、
両国の強みを基にした相互協力をさらに強化し、
我々の企業の安定した原材料供給基盤を
共に整えていくことにした。
また、「エネルギー協力MOU」を締結することで、
クリーンエネルギーとエネルギー転換分野でも
協力の幅をさらに拡大していく。
第三に、先端・未来産業分野の協力拡大を通じて
新成長の原動力を創出することにした。
我々両国は今年下半期に防衛産業共同委員会の発足に合意し、
「軍事・国防秘密情報保護及び交換に関する協定」を推進し、
国防と防衛産業分野の新たな協力機会を設けていく。
特に下半期に韓国空軍が導入するブラジルのC-390輸送機に我々の企業の部品が搭載されることは、
両国防衛産業協力の象徴的な事例と言える。
このような協力をさらに発展させ、未来の航空モビリティ分野でも
相互の強みを活用した協力を推進していくことにした。
優れた性能が証明された我々のさまざまな防衛産業機器が
中南米最大の防衛産業大国であるブラジルでも評価されるように、
大統領の特別な関心と支援をお願いしたい。
航空宇宙と宇宙産業でも協力を拡大することにした。
「宇宙協力MOU」は民間ロケットの発射手続きを簡素化し、
衛星データの共有や宇宙探査など
宇宙分野全般の協力範囲を広げ、
両国が未来の宇宙時代を共に切り開く重要な基盤となる。
大統領のおっしゃる通り、9月のロケット発射は必ず成功するだろうし、
私がここに来て直接見られればいいが、それが難しければ、私が映像ででも直接確認する。
また、我々の企業が参加している半導体協力が
ブラジルの産業競争力強化と
我々の企業の安定した生産基盤を支える
模範的な共生モデルとなるように共に努力することにした。
第四に、両国民を近くつなぐ文化と人的交流を
さらに拡大することにした。
ブラジルには中南米最大規模の韓国人社会が存在する。
また、昨年韓国を訪れたブラジル国民も歴代最高を記録し、
今後も大幅に増加するだろう。
両国民間の文化的共感と交流をさらに活性化するために
さまざまな分野で制度的基盤を整えた。
今日締結した「映画協力MOU」、「スポーツ協力MOU」、
そして「教育分野協力覚書」は
未来世代の交流をさらに拡大する本格的な契機となる。
また、ブラジル国内でのK-カルチャーへの高い関心に合わせて
K-ビューティーとK-フードが広く紹介され、
ブラジル国民の健康と生活の質向上にも寄与できるように
共に努力していくことにした。
第五に、国際社会での戦略的協調を強化することにした。
我々両首脳は国際平和と安全、朝鮮半島及び東北アジアの平和と安定、
そして人工知能や気候変動への対応など
主要なグローバル課題について共通の認識を確認し、
意思を同じくする国々と共に地域内外の協力を強化していく。
戦って勝つ安全よりも、戦う必要のない平和を作ることが
最も確実で堅固な安全であるという我が政府の確固たる哲学を
大統領に再度説明し、大統領も深く共感してくださった。
ブラジルは中南米の非核化を先導し、
核兵器のない世界と平和的な紛争解決を一貫して支持してきた国である。
今日の会談でも朝鮮半島の非核化と恒久的な平和定着のための
我が政府の努力に確固たる支持を送ってくださった
大統領とブラジル政府に改めて感謝する。
最後に、我々は通商環境の不確実性が高まる時代において、
韓国とメルコスール間の貿易協定はもはや先延ばしできない
重要な課題であることに深く共感した。
「韓・メルコスール貿易協定」は、
我々の企業には南米共同市場への進出の機会を拡大し、
またブラジル企業には韓国を拠点にアジア市場に進出する
新たな機会を提供することを確信している。
貿易を超え、先端産業、供給網、デジタル・グリーン経済など
さまざまな分野で協力の地平を広げ、
両国が真の戦略的パートナーとして共に進むための重要な基盤となる。
内外の皆様、今日の我々の協力は
両国の若者により広い機会を、企業には新たな市場を、
そして両国民にはより良い生活をもたらすだろう。
「ア・ウニアン・ファズ・ア・フォルサ(A união faz a força)」。
ブラジルには「共にすることでより強くなる」という言葉がある。
韓国にも似たような言葉がある。
両国が互いの強みを結びつけるなら、
太平洋を挟んだ距離はもはや制約ではなく、
新たな機会を生み出す可能性の空間となるだろう。
ルーラ大統領とブラジル国民の皆様が私に示してくださった
温かい歓迎、
そして韓国国民に対する深い愛情に
改めて感謝の意を表する。
ありがとうございます。
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