2026. 07. 21 (火)

サムスンバイオロジクス、ポリペプチドグループを2.7兆ウォンで買収…「業界最大規模のM&A」

  • 肥満・糖尿病治療薬として注目されるペプチドCDMOポートフォリオの拡大

  • 12月までに大株主の株式を公開買付けで100%確保する目標

サムスンバイオロジクスの写真
[写真=サムスンバイオロジクス]
 
サムスンバイオロジクスは、グローバルなペプチド受託開発製造(CDMO)企業である『ポリペプチドグループ(PolyPeptide Group)』を約2兆7000億ウォンで買収する。これは国内製薬・バイオ業界において最大規模の合併買収(M&A)である。

サムスンバイオロジクスは20日、ポリペプチドグループとの買収契約を締結したと公表した。大株主の株式買収と公開買付けを並行して行い、年末の12月までに100%の株式を確保する計画である。

今回の買収により、サムスンバイオロジクスは既存の抗体医薬品やmRNA(メッセンジャーRNA)、ADC(抗体薬物複合体)中心の事業ポートフォリオから、最近急成長しているペプチド分野へ事業領域を拡大する。
 
◆ ペプチド医薬品、肥満・糖尿病治療薬市場の成長に注目
 
ペプチドは、タンパク質を構成するアミノ酸が2〜50個程度鎖のように連結された物質である。体内でホルモンや細胞間信号を伝達する『メッセンジャー』の役割を果たし、これを人工合成して治療薬として開発したものがペプチド医薬品である。

最近市場が急速に拡大している肥満・糖尿病治療薬であるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)系医薬品が代表的な例である。

グローバル投資銀行(IB)などによると、2035年頃にはグローバル肥満治療薬市場は最大1500億ドル(約200兆ウォン)に達する見込みである。単一疾患治療薬としては成長性が最も顕著であり、主要原料であるペプチドベースの治療薬の需要も急増すると期待される。

ポリペプチドグループは1996年にグローバル製薬会社フェリング(Ferring)のペプチド生産事業部から分社したペプチドCDMO専門企業であり、スイスのバー(Baar)に本社を置いている。

ペプチド治療薬に関する1000件以上の開発・生産実績を有し、ペプチド新薬候補物質の生産プロセス開発能力は業界最高水準とされている。

特にペプチド生産に必要な液体原料である有機溶媒の使用量を画期的に削減できる製造技術を保有している。この技術は原料費の削減や生産効率の向上、廃棄物排出の削減など、環境に優しいプロセスの実現が可能であるという利点がある。

ポリペプチドグループは現在、ヨーロッパ・アメリカ・インドなど5カ国に6つの生産拠点と研究開発(R&D)センターを運営しており、1500人以上の熟練した専門人材を確保している。

サムスンバイオロジクスは今回の契約を通じて、ポリペプチドグループの生産施設、技術、人材を同時に確保することとなる。ヨーロッパ・アメリカ・インドなどの主要拠点での地理的立地を強化する契機となると期待される。

また、ポリペプチドグループが実施中のCDMO契約も継承することで、買収直後から受注量を安定的に継続できるようになる。

サムスンバイオロジクスは大規模生産施設の設計・運営ノウハウをポリペプチドグループのペプチド開発・生産技術と結合し、事業シナジーを最大化する方針である。今後、ペプチド市場の拡大に伴う生産施設の拡充も検討し、顧客の需要に適時対応する計画である。

ジョン・リム サムスンバイオロジクス代表取締役は「今回の買収は生産能力・事業ポートフォリオ・グローバル拠点などサムスンバイオロジクスの3大成長軸をすべて網羅する戦略的決定であり、企業価値及び株主価値の向上に寄与する」と述べた。




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