2026. 06. 29 (月)

韓国の生態系価値、年間34兆ウォンと推計…「2050年までに絶滅危惧植物の生息地が16%減少」

사진아주경제DB
[写真=亜洲経済DB]

韓国の生態系サービスがもたらす経済的価値が、年間約34兆ウォン(約3.7兆円)に達することが分かった。また、現在の気候変動トレンドが続けば、2050年までに絶滅危惧植物46種の生息地が16.2%減少するという暗い見通しも示された。

韓国の気候エネルギー環境部は28日、こうした内容を柱とする「第1次国家生態系評価報告書」を29日に発刊すると発表した。

同報告書の作成には、気候エネルギー環境部や国立生態院をはじめ、生態学、環境経済学、気候科学など多分野の専門家約100人が参加。2020年を基準に、過去30年間の韓国国内の生態系変化と、今後30年間の未来予測を総合的に分析した。

生態系サービスが持つ経済的価値を貨幣単位で評価した結果、2020年基準で「食糧供給」「淡水供給」「炭素吸収」「原木生産」「国立公園での保養」など主要6分野の年間価値は計34兆ウォンと推計された。

過去30年間の変化をみると、都市地域の面積が172.2%増加したのに対し、農耕地面積は25.8%減少した。また、ここ10年間で湿地面積は11.7%縮小している。気候面では平均気温が0.28度上昇し、極端な豪雨の発生成長は4.5倍、山火事は1.8倍、土砂崩れは1.7倍に急増した。

一方で、肯定的な変化も見られた。森林生態系では、樹齢の古い森を指す「壮齢林」の割合が71.5ポイント上昇し、林木蓄積量は331%増加するなど、質的な改善が進んだ。都市生態系においても、1人当たりの都市森林面積が近年48.3%増加。これに伴い、PM2.5の平均濃度は2015年の 26㎍/㎥から、2020年には19㎍/㎥へと改善している。

分野別では明暗が分かれた。農耕地生態系では、ここ10年間で土壌に残留するリンと窒素の養分収支がそれぞれ21.0%、23.7%悪化し、土壌汚染の負荷が増している。これに対し、淡水生態系では生物化学的酸素要求量(BOD)が47.9%、全リン(TP)濃度が31.5%減少するなど、水質の大幅な改善が確認された。

報告書は、現在の気候変動が放置された場合、環境変化に脆弱な絶滅危惧植物46種の生息地が2050年までに16.2%減少すると警鐘を鳴らした。その上で、持続可能な生態系を維持するための政策提言として、保護地域の拡大、生態系の復元、炭素吸収源の拡充などを挙げている。

気候エネルギー環境部のイ・チェウン自然保全局長は、「生態系は食糧安全保障や水資源の確保、気候危機への対応など、国民の暮らしを支える不可欠な基盤だ」と強調。「今回の評価結果を基に、生物多様性の回復と生態系サービスの増進に向けた政策を、今後さらに強化していく」と述べた。
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