2026. 05. 21 (木)

野球観戦からペットの身分証明書まで…旅行業界、独自の体験に注力

ニューヨーク・ヤンキースタジアムの写真
ニューヨーク・ヤンキースタジアム [写真=モドゥツアー]

国内の旅行業界は、航空券と宿泊を組み合わせた従来のパッケージ販売から脱却した。独自のデジタルエコシステムを構築し、顧客を維持する一方で、ペット同伴やスポーツ愛好者など細分化された消費者の嗜好を狙った「超個人化テーマ商品」を前面に打ち出し、集客に注力している。

◆ モバイルエコシステムとAI技術で築く独占的顧客基盤

プラットフォーム企業は、自社のIT技術を駆使して独占的な顧客獲得基盤を構築している。教員グループのペットフレンドリーホテル「キノック」は、専用アプリを通じてQRコードベースのペット身分証明書の登録と管理機能を統合している。単なる予約を超え、蓄積されたデータに基づいて個別化されたサービスを提供する計画である。

ノリユニバースは、モーテルカテゴリーに対話型AI「ノリ」を適用した「宿泊チャット」サービスを導入した。単純な問い合わせはAIがリアルタイムで処理し、複雑な質問の場合のみ提携店主に接続する構造である。これにより、利用者の待機時間を短縮し、パートナー企業の運営負担を軽減し、デジタル転換を加速させている。

◆ 「マラソンを走りメジャーリーグ観戦」…核心消費層として台頭した「2040オタク」

大手旅行会社は、特定の分野に深く没入するいわゆる「オタク消費者」をターゲットに、コンテンツ型テーマ商品のラインアップを大幅に拡充している。

モドゥツアーは、メジャーリーグ専門の解説者が全日程に同行し、試合のプレビューやコミュニケーションプログラムを行うアメリカ東部の野球観戦商品を発表した。1人当たり800万円に迫る高額商品にもかかわらず、嗜好消費に積極的な野球ファンによる早期予約が続いている。ソーシャルラーニングプラットフォーム「ランナブル」と提携し、12月の日本富士山マラソン大会参加と現地旅行を組み合わせたオールインワン「ラントリップ」を企画したのも同様の流れである。

実際、モドゥツアーの今年第1四半期のテーマ旅行商品予約率は前年同期比65%急増し、利用者の87%が2040世代を占め、若年層を引き寄せる重要な窓口となっている。

◆ セグメントされた視点に合わせた…季節限定商品の高付加価値化

従来の近距離市場も、供給者中心の単純な動線から脱却し、徹底した多様化戦略を展開している。モドゥツアーの4月の中国旅行の送客人数は1万9556人で、前年同期比31%の成長を記録した。

夏の繁忙期の予約需要は105%以上急増している。これに合わせて、従来の中高年層中心の白頭山・張家界などの風景区商品に加え、2040世代をターゲットにした上海・青島などの都市型グルメ商品や内モンゴルの砂漠体験など、年齢別・嗜好別にラインアップを細かく分けている。

日本の北海度では、真夏の繁忙期に宿泊確保が難しい美瑛地域での滞在を保証する商品を企画し、余裕のある日程と現地の美食を組み合わせた高付加価値旅行で差別化を図っている。
 
ハナツアーの代表、ソン・ミソンが旅行コンペティションの授賞式後に参加者と共に写真を撮影している
ハナツアーの代表、ソン・ミソン(中央)が、13日にハナツアー本社で開催された旅行コンペティションの授賞式後に参加者と共に写真を撮影している。 [写真=ハナツアー]

◆ トレンドの事前検証を通じた「ターゲット特化」独占商品の発掘に全力

市場性を事前に綿密に検証し、独占商品を発掘しようとする試みも活発である。ハナツアーが最近開催した旅行コンペティションでは、実際の販売可能性を考慮した「商品性評価」の比重を50%まで引き上げ、市場性を検証した。これにより、有名芸能人の価値観を反映した「スイスESG列車旅行」、親子関係に合わせたカスタマイズされた動線を設計した「大阪ダディ&ミー」、40代以上のシングル顧客向けに全日程1人1室とウェルネスを組み合わせた「小規模サロン旅行」などが最終選定された。これらの企画案は商品整備プロセスを経て、6月1日に正式に市場に投入される予定である。

旅行業界関係者は、「今や消費者が旅行を選ぶ基準は単に『どこに行くか』ではなく、『誰と何を深く体験するか』に移行した」と述べ、「顧客の細かなライフスタイルを高い完成度のある日程で実現する企画力が、旅行会社の市場生存を決定づける」と口を揃えた。



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