ドナルド・トランプ米国大統領が「黄金艦隊」構想を公式化し、韓国造船業界の役割も再び注目されている。 特に、米国最大の造船会社であるハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII)と緊密な協業関係を構築しているHD現代が核心パートナーとして浮上したという評価だ。 今回のプロジェクトによる恩恵が造船産業全般に拡大するだろうという期待も高まっている。
トランプ大統領は23日、米海軍の新型フリゲート艦(護衛艦)の建造をハンティントン・インガルスとハンファオーシャンが買収したフィリー造船所に任せると発表した。 トランプ大統領が言及した新型フリゲート艦は現在、米国最大の防衛産業造船会社であるハンティントン・インガルスが受け持っている。
ハンティントン・インガルスは、HD現代と戦略的パートナーシップを締結した米国最大の防衛産業造船会社だ。 HD現代はハンティントン・インガルスとの協業を通じ、米国市場への進出を準備してきた。
両社は今年10月、「商船および軍艦の設計・建造協力に関する合意覚書」(MOA)を締結し、米国内の次世代軍需支援艦の設計および建造はもちろん、現地造船所の買収と設立にも共に投資することを約束している。 HD現代が黄金艦隊構築事業で中枢的な役割を果たすだろうという観測が出ているのもまさにこのような理由からだ。
HD現代は韓米造船協力プロジェクト「マスガ(MASGA)」の核心パートナーとしても注目されている。 チョン·ギソン会長は韓米協力を通じてグループの未来競争力強化に速度を上げるという腹案だ。
実際、今年10月の就任以来、次世代自律運航、人工知能(AI)造船技術、エコ船舶革新を前面に出して米海軍と協力し、さらには米造船所買収の可能性までほのめかしたことがある。
チョン会長は今年10月に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の最高経営者(CEO)サミットの付帯行事後、記者団に対して韓米造船協力案の一つとして米国造船所の買収を検討しているという意向を明らかにした。
一方、業界では今回の黄金艦隊構想で、韓国造船業界全般に新しい機会が開かれる可能性もあるという展望も出ている。 米海軍がスピード感のある艦艇確保のため、複数の造船所に業務を分散する案も検討しているためだ。 代表的な恩恵企業としては米国のGeneral Dynamics NASSCOと共に米国海軍軍需支援艦事業に乗り出すサムスン重工業と米海軍軍需支援艦の維持・補修・整備(MRO)事業協力を継続しているHJ重工業などが挙げられる。
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