SKハイニックスは17日(現地時間)から22日まで米国ジョージア州ジョージアワールドコングレスセンターで開かれた「スーパーコンピューティング(SC)2024」に参加し、高性能コンピューティング(HPC)と人工知能(AI)のための最先端ソリューションを披露したと21日、明らかにした。
SC 2024は1988年から毎年開かれるHPC分野の代表的なグローバルコンファレンスで、HPCとAI技術の最新動向を共有し、業界専門家たちが交流する行事だ。
今年、SKハイニックスは「MEMORY、THE POWER OF AI」を主題に展示を開き、HPC・AI製品の試演と共に、先端メモリーとストレージ技術に対する発表を行った。
また、グローバルAIメモリー市場での技術リーダーシップを示す様々な製品を展示した。 データセンターソリューションセクションでは、△5世代高帯域幅メモリー(HBM3E) △DDR5サーバーDIMM △eSSDなど会社の核心製品を披露した。
この他にもSKハイニックスは、従来発売した超高性能PCIe第5世代製品のPS1010とともに、データセンター用PCIe第5世代eSSD新製品のPEB110を公開した。 PCIe5世代技術は、以前の世代より帯域幅が2倍に広くなり、より速いデータ伝送速度を提供し、PEB110はこれを通じて電力効率と性能が大幅に改善された。
HPC・AIソリューションセクションでは、次世代メモリ技術によるデータ処理と応用性能の向上を実感できるよう、様々な高性能ソリューションを試演した。
SKハイニックスは今回のイベントで、次世代メモリー技術であるCXLを適用したCMM-DDR5を披露した。 CXLメモリーは、複数のコンピューティングデバイスがメモリーを共有し、データ転送速度とリソース活用度を高める技術で、HPCとAI応用に必要なメモリー容量の拡張を支援する。 CXLメモリー技術が適用されたCMM-DDR5デモでは「Intel®Xeon®6プロセッサー」が装着されたサーバープラットフォームを使用し、AIデータ処理作業をより速く遂行する事例を紹介し、大きな呼応を得た。
PIM技術を活用したAiMXを通じ、最新言語モデルであるLLaMA-3 70Bのリアルタイム処理性能も試演した。 今回公開されたSKハイニックスのAiMXは、演算を加速してデータ処理速度を高め、電力消耗を減らすことで、大量データを効率的に処理できる高性能・低電力ソリューションとしての強みを示した。
ナイアガラ2.0デモでは、CXL Pooled Memoryソリューションを活用し、巨大言語モデル(LLM)推論サービスで発生するLLMモデルスイッチングオーバーヘッドを改善する案を披露した。 このソリューションは、グラフィック処理装置(GPU)のメモリー不足によってやむを得ず発生するLLMモデルのスイッチングオーバーヘッドを減らし、推論時間を短縮できることを示した。
SKハイニックスは、米ロスアラモス国立研究所(LANL)と協業して開発したオブジェクト基盤の演算ストレージ(OCS)技術を活用し、必要なデータだけを分析サーバーに伝送することで、HPC環境のデータボトルネック現象を改善するデモも披露した。 また、大規模なデータ処理で性能を大幅に向上させることができるHBM基盤のNMP技術も一緒に紹介した。
SKハイニックスは今回の行事で、自社の技術ビジョンと次世代ソリューションも共有した。 SKハイニックスのパク·ジョンアンTLは“SKハイニックスのOCSは追加的なコンピューティング資源なしにもデータ貯蔵装置が自ら分析を遂行し、既存より早くて効率的なデータ処理を可能にする”と明らかにした。
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