LGエネルギーソリューションがグローバル景気低迷による電気自動車市場の需要鈍化にも関わらず、未来への投資を続ける。 現在の状況は、電気自動車の大衆化を控えて発生した一種の停滞区間、「キャズム(Chasm)」段階で、積極的な投資を持続すれば、北米市場をはじめ、グローバル電気自動車市場が本格的な成長期に突入する際に先制的な参入効果を享受できるという判断からだ。
LGエネルギーソリューションは4月、GMとの合弁法人であるUltium Cellsの第2工場で生産された初のバッテリーセルが顧客会社に引き渡されたと24日、明らかにした。
この工場で生産されるバッテリーは「キャデラック リリック(Cadillac Lyriq)」など、GM第3世代の新規電気自動車モデルに搭載される予定だ。Ultium Cellsの第2工場は段階的に稼働ラインを増やし、計50GWh(ギガワット時)まで生産能力を拡大する計画だ。 これは1回の充電で500km以上走行が可能な高性能純電気自動車約60万台を生産できる量だ。
Ultium Cellsは、高成長が予想される北米電気自動車市場の攻略のため、計3ヵ所の生産工場を運営·建設している。 2022年11月に稼動を開始したオハイオ州Lords Townの第1工場は、稼動初期から高い水準の収率を維持し、安定的な生産を続けている。 ミシガン州Lansingに建設中の第3工場は来年の本格稼動を目標に建設作業が順調に進んでいる。
LGエネルギーソリューションは合弁工場のほか、単独工場への投資も遅らせていない。 最近本格着工を始めた米国アリゾナ州のバッテリー生産工場は円筒形、ESS(エネルギー貯蔵装置)の「初めての専用生産工場」という点で意味が大きい。 この工場は円筒形バッテリー36GWh、ESS LFP(リチウムリン酸鉄)バッテリー17GWh規模でそれぞれ建設される予定であり、総生産能力は53GWhに達する。
アリゾナの円筒形バッテリー工場では、電気自動車用46シリーズのバッテリーが生産される予定だ。 ESS専用バッテリー工場では、LGエネルギーソリューションが独自開発したポーチ型LFPバッテリーが生産される予定だ。 LGエネルギーソリューションは米国内の現地生産を通じて物流、関税費用の削減で価格競争力を確保し、顧客の要求に即刻的な現場支援と管理サービスの進行など、差別化された顧客価値を提供するという計画だ。
LGエネルギーソリューション関係者は“技術リーダーシップを基盤にしたポートフォリオの拡張で、キャズム現象を克服していく”と説明した。
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