LGエネルギーソリューションが今年第3四半期に前年同期比34.1%増えた6013億ウォンの営業利益を記録し、バッテリー業界の中で唯一黒字を出した。 北米エネルギー貯蔵装置(ESS)の生産拡大などが売上上昇を牽引したという分析だ。
LGエネルギーソリューションは30日午前、実績説明会を開き、2025年第3四半期の売上5兆6999億ウォン、営業利益6013億ウォンを達成したと明らかにした。 売上は前年同期(6兆8778億ウォン)比17.1%減少し、前期(5兆5654億ウォン)比2.4%増加した。 営業利益は前年同期(4483億ウォン)比34.1%、前期(4922億ウォン)比22.2%増加した。
第3四半期の営業利益に反映された北米生産補助金(IRA Tax Credit)の金額は3655億ウォンだ。 これを除いた第3四半期の営業利益は2358億ウォンだ。
LGエネルギーソリューションの好実績背景には「エネルギー貯蔵装置(ESS)」事業が位置している。 LGエネルギーソリューションのESS電池事業部は米国内の脱中国基調と現地LFP(リチウム·リン酸·鉄)製品生産力量などを土台に、第3四半期に米国住宅用ESS企業と6年間計13GWh規模の供給契約を締結した。 この他にも多数の電力網ESS顧客とも大規模プロジェクト契約を締結した。
現在のESS事業の受注残高は120GWhであり、これは前四半期比2倍以上増加した数値だ。 現在、顧客会社と議論を進めているプロジェクトが多数あり、今後、追加的な受注残高の増加が期待されるというのが会社側の立場だ。
小型電池部門も期待以上の受注成果を記録した。 電気商用車(EV)事業は、円筒形46シリーズで最近100GWh以上のバッテリー受注契約を締結するなど、今年だけで160GWh以上の受注を確保し、円筒形46シリーズだけで計300GWh以上の受注残高を記録した。
運営・技術・供給網面でも成果が続いた。 ステランティス(Stellantis)との合弁法人「Next Star Energy」の場合、セル量産準備を終え、北米市場への対応力を強化した。 この工場では急成長中の北米需要への対応のため、ESS製品の生産転換を検討している。
LGエネルギーソリューションはEVとESS市場が持続的に成長することを考慮し、第4四半期にも収益性が拡大するものと期待した。
これを受け、LGエネルギーソリューションは、EV事業では車両セグメント別に細分化されたソリューションを支援する計画だ。 高出力と急速充電が必要な高性能(Performance)車両にはポーチ型「ハイニッケルNCMA」バッテリーとニッケル含量を94%以上に高めた円筒形46シリーズバッテリーを、標準型モデルには高電圧ミッドニッケル製品を通じてエネルギー密度と原価効率性を同時に確保する。
ESSの場合、セルからシステム運営・管理まで競争力を強化する。 ロングポーチ型フォームファクターを基盤に、高密度・高集積セル技術を適用してエネルギー容量を高め、単位当たり費用を下げた新製品を開発中であり、2027年までに角型基盤のLFP ESS製品も準備する予定だ。
運営面ではライン転換による稼働率の最大化と資産効率化を並行する。 早期量産したミシガン法人の他にも、稼動予定の北米JV工場のライン転換を通じてESS生産能力を最大化し、投資執行の最小化及び運営資産構造の最適化で、資産効率性を高める。
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