北朝鮮が飛ばしたと推定される「汚物風船」が韓国各地で150個余り発見された。
韓国軍合同参謀本部は29日、「北朝鮮は前日の夜間から多量の風船を大韓民国に散布している」と明らかにした。
合同参謀本部によると、同日午前10時30分まで北朝鮮団体が散布したビラと推定される物体が、江原道(カンウォンド)と京畿道(キョンギド)、慶尚道(キョンサンド)、全羅道(チョンラド)、忠清道(チュンチョンド)など全国各地で約150個が発見された。
合参が公開した写真によると、ビラと推定される物体は白い大型風船2個にビニール袋をぶら下げた形だ。ビニール袋の中には紙切れとゴミ、汚物などが入っている。
韓国軍は「北朝鮮軍の動向を注視しながらビラ散布時の対応体系を備えている」とし「事前に警察・地方自治体など関連機関と協力して国民安全対策を講じた」と説明した。
現在、韓国軍は地上に落下した風船の場合、化学兵器迅速対応チーム(CRRT)と爆発物処理班(EOD)を送って回収しており、中に入っていた汚物やゴミなどは関連機関で精密分析中だ。
合同参謀本部は「このような北朝鮮の行為は国際法に明らかに違反するものであり、韓国国民の安全を深刻に脅かす行為」とし「北朝鮮風船により発生するすべての責任は全面的に北朝鮮にあり、北朝鮮の反倫理的で低級な行為を直ちに中断することを厳重に警告する」と明らかにした。また「未詳の物体を識別すれば接触せず、近くの軍部隊または警察に通報することを願う」と呼びかけた。
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