趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官(外相) は20日、「北朝鮮の核問題だけでなく世界の各地で地政学的対立が起きている今日、韓日両国の未来志向的関係の発展はいつにも増して緊要で切実だ」と強調した。
趙長官はこの日午前、ソウルロッテホテルで外交部と国立外交院が共同主催した『韓日新協力ビジョンフォーラム』に出席し、韓日関係を大切に管理することが何より重要だと述べた。
趙長官は、「国際社会は脱冷戦時代を過ぎ、不確実性と不安定性が支配する混沌のポスト脱冷戦時代に入った」とし、「核、ミサイル能力をさらに高度化し、敵対的な南北関係を追求している北朝鮮は、韓半島と北東アジアの安保にますます大きな脅威になっている」と述べた。
続けて「ウクライナ戦争と中東の武力衝突事態は規範機関の国際秩序を根こそぎ揺さぶり、世界平和と安保を深刻に脅かしている」として「米・中戦略競争が本格化し東アジアは地政学的地殻変動を体験しており、自由主義と権威主義陣営間の対立でブロック化現象が加速化している」と説明した。
さらに「グローバル複合危機の中で価値と利益を共有している韓日両国の協力は、選択ではなく必須」と強調した。
趙長官は「もう少し長い時間と長い呼吸で韓日関係の未来を開き、国交正常化60周年に向けて準備しなければならない時」とし、「60周年は両国関係の新たな出発を模索する、もう一つの重要な里程標にならなければならない」と呼びかけた。
彼は「経済協力開発機構(OECD)加盟国である韓日両国は、価値を共有する隣国として、インド・太平洋地域の安定と繁栄に寄与し、多様なグローバル課題を解決するために力を合わせなければならない」とし「新しい地政学的環境で共に協力し、連帯しなければならない核心パートナーであることを忘れてはならない」と述べた。
最後に「両国政府だけでなく、政治家と言論人、企業家の皆が同じ気持ちで努力に参加しなければならない」とし、「過去を越えて未来に向かって韓日関係の新しい時代を準備しなければならない」と付け加えた。
一方、同日のフォーラムは、韓日国交正常化60周年を前に両国関係の現状を分析し、未来の方向性を議論するために開かれた。
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