韓国の昨年の国税収入が1年前より52兆ウォン近く減った中で、歳出も70兆ウォン近く減少した。国家財政の赤字幅は前年対比減少したが、90兆ウォンに肉迫した。国家負債は2400兆ウォンを超え、1年前より100兆ウォン以上急騰した。
韓国政府は11日の国務会議でこのような内容を盛り込んだ「2023会計年度国家決算報告書」を審議・議決した。同日議決された国家決算報告書は、監査院の決算検査を経て、来月末、国会に提出される。
国家決算報告書によると、昨年の総歳入は497兆ウォンで、前年度決算対比77兆ウォン減少した。これは税金で徴収された国税収入が1年前より51兆9000億ウォン減少した影響が大きい。対内外の経済環境が悪化し、法人税（23兆2000億ウォン）と所得税（12兆9000億ウォン）などが大幅に減少したためだ。
税外収入も公共資金管理基金の仮受金（30兆8000億ウォン）減少の影響で前年比25兆1000億ウォン減少した。
総歳出は490兆4000億ウォンで、1年前より69兆3000億ウォン減少した。予算（540兆ウォン）対比執行率は90.8%で、前年の執行率（96.9%）より6.1%ポイント減少した。
総歳入と基金収入を加えた総収入から総支出を差し引いた統合財政収支は36兆8000億ウォンの赤字を記録した。赤字幅は1年前より27兆8000億ウォン減ったが、国税など総収入（573兆9000億ウォン）が減ったが、新型コロナウイルス感染症の対応所要が減り、総支出（610兆7000億ウォン）がさらに減ったためだ。
統合財政収支から国民年金など4大保障性基金を差し引いて、政府の実質的な財政状態を示す管理財政収支は87兆ウォンの赤字となった。前年度決算対比30兆ウォン減った中で、GDP対比管理財政収支赤字比率も-3.9%まで減った。
昨年の国家負債は2439兆3000億ウォンを記録し、1年前より113兆3000億ウォン増えた。これまでの財政赤字が累積する構造であるだけに、負債は毎年増加していると企画財政部は説明した。
企画財政部の関係者は「予算編成時にGDP基準国家債務が50%水準になると計画したのは2022年が初めてであり、決算基準GDP基準国家債務が50%を越えたのは今回が初めて」とし「国家債務は管理財政収支赤字により増える傾向を見せる」と付け加えた。
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