不動産活況期に人気を集めた韓国の公認仲介士資格試験の人気が急激に落ちている。不動産市場沈滞で住宅売買や伝貰(チョンセ)取引量が急減した影響と解釈される。
10日、韓国産業人力公団によると、今年10月に行われ、最近合格者を発表した第34回公認仲介士資格試験(1・2次)に計28万7756人が申請し、20万59人が実際に受験した。このうち合格者は4万2615人だった。
申請者と受験者は2016年以後7年ぶりに、合格者は2015年以後8年ぶりに最も少なかった。昨年と比べると、試験申請者は10万人以上、受験者は6万4000人余り減少した。1・2次を合わせた合格者も2万人近く減った。
公認仲介士試験の人気が減ったのは、不動産市場の低迷と取引急減で不動産仲介業も不況に陥っているためだ。韓国公認仲介士協会によると、今年に入って月平均約1200ヵ所の公認仲介事務所が廃業した。同期間、休業に入ったところも1026ヵ所に達する。
1985年、第1回試験が行われた公認仲介士資格試験は、過去にも不動産景気によって人気が上がった。
不動産価格が急速に上昇した2002年に公認仲介士試験の申請者が初めて20万人を超え人気を維持したが、2008年のグローバル金融危機以後、申請者が減った。
以後、2014年試験から申請者と受験者が再び増え、不動産取引量と住宅価格が上昇を続けた2020年と2021年には連続で過去最多記録を塗り替えた。特に2021年は1・2次申請者が39万9921人に達し、大学修学能力試験受験生(2024学年度基準44万4000人余り)水準に近づいたりもした。
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