K-カルチャーやK-フードが世界的に人気を集めている中、今年で発売60周年を迎えた韓国のインスタントラーメンの輸出額が史上初めて1兆ウォンを突破した。 K‐ラーメンの輸出額が1000ドル以上である国は128国に達しており、輸出額は2015年から今年まで9年連続で史上最高記録を更新している。
20日、関税庁の貿易統計によると、今年1~10月の韓国のインスタントラーメン輸出額は7億8525万ドルと記録し、昨年同期比24.7%増加した。
インスタントラーメンの輸出額は今年に入って10ヵ月までに、従来の年間最大値である昨年の7億6541万ドルをすでに上回った。
今年1~10月のインスタントラーメン輸出量は20万1363トン(トン)で、昨年同期より13.9%増えた。まだ昨年の年間輸出量(21万5953トン)に達していないものの、10月までの集計であることを考慮すれば、年末には史上最大値を記録するとみられる。
今年1~10月のインスタントラーメン輸出額にウォン/ドル為替レート1300ウォンを適用すれば1兆208億ウォンとなり、K-ラーメンの輸出額が初めて1兆ウォンを越えたことになる。12月まで合わせて予想される今年の年間輸出額は1兆2千~1兆3千億ウォン程度と推定される。
一方、昨年のインスタントラーメンの輸出額はウォン/ドル為替レート1300ウォンを適用し、1兆ウォン台をやや下回った。これは輸出額は韓国の国内で生産され外国に輸出されることだけを考慮したもので、外国工場で直接生産し現地で販売される分量まで反映すれば「グローバル輸出額」規模ははるかに大きい。
農心(ノンシム)の関係者は「昨年、米国と中国工場を通じて販売したインスタントラーメンだけで9000億ウォン水準であり、国内(韓国)から輸出したものまで合わせれば1兆ウォン程度になるだろう」とし「事実上、K-ラーメン輸出規模は2兆ウォン程度と推定する」と説明した。
農心は韓国の国内で生産されたラーメンだけでなく、米国と中国の工場でインスタントラーメンを生産しており、現地でも直接販売している。また八道(パルト)はロシアに工場を稼働している。
このようにK-ラーメンが海外でも人気を集めているのはコロナパンデミックを経験し、韓国のインスタントラーメンが食事や非常食として注目されているからだ。
実際、外国人が韓国旅行をする理由の一つとして、最近は韓国料理の重要性がますます高まっている。
世界中に韓流ブームが拡散している状況で、K-POPやK-ビューティーなどに続き、K-フードに対する関心が高まっているのも影響した。ドラマた映画でK-フードを食べるシーンがよく登場し、K-チキンやK-ラーメンなどK-フードに興味を持って経験する外国人が急増しているのだ。
今年1~10月の国別インスタントラーメン輸出額は、中国が1億7445万ドルで最も多く、次いで米国が1億700万ドル、日本が4866万ドル、オランダが4864万ドル、マレーシアが3967万ドル、フィリピンが3090万ドルの順だった。ほかにもオーストラリア(3016万ドル)、タイ(3007万ドル)、英国(2980万ドル)、台湾(2813万ドル)なども10位内に入った。
中東諸国の中ではアラブ首長国連邦(UAE)への輸出額が1224万ドルで15位を記録し、サウジアラビアは899万ドルで18位だった。
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