正義記憶連帯(正義連)の後援金を私的に流用した疑いで起訴された無所属の尹美香(ユン・ミヒャン)議員(58)が控訴審で懲役刑を言い渡された。
ソウル高裁刑事1-3部(マ・ジュヨン部長判事)は20日、寄付金品法違反の疑いなどで起訴された尹議員に罰金1500万ウォンを言い渡した1審を破棄し、懲役1年6ヵ月、執行猶予3年を言い渡した。一緒に起訴された正義連の元理事A氏には罰金2000万ウォンを宣告した。
2審裁判部は横領容疑のうち1718万ウォンだけを有罪と認めた1審とは異なり、横領額を計8000万ウォンと認めた。裁判所は「尹氏が長期間、個人口座で資金を管理し、どんな名目で寄付金などが使われたのか正確に分からない状態になった」として「尹氏が使途に対する納得できる説明ができない以上、挺対協の資金を個人用途に使ったと判断する」と説明した。
さらに「尹氏は誰よりも寄付金を徹底的に管理し、目的に合わせて使わなければならないことをよく知っていたにもかかわらず、期待を裏切って横領犯罪を犯した」とし「市民と韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)に大きな被害を与え、金額に対する被害回復がなされなかった」と指摘した。
裁判所はキム・ボクドンおばあさんの葬儀費名目で後援金を個人口座に募集したことに対して「現場後援金が集まり葬儀費をソウル市から支援されたので十分に市民社会葬を進めることができた」とし「尹氏が個人口座で募金した1億3000万ウォンのうち相当部分は遺族を慰め葬儀を支援する部分と関連がない」と説明した。
ただ、安城憩いの場と関連した背任、認知症の診断を受けたキル・ウォンオクおばあさんと関連した準詐欺容疑、安城憩いの場を個人に貸した容疑などは、1審と同様に無罪と判断した。
一方、尹氏は2015~2019年、管轄官庁登録なしに団体口座で41億ウォンの寄付金品を募集し、キム・ボクドンおばあさんの葬儀費など1億7000万ウォンの寄付金品を個人口座で募集するなど補助金管理法違反、地方財政法違反、詐欺、寄付金品法違反、業務上横領、準詐欺、業務上背任、公衆衛生管理法違反などで2020年9月起訴された。
現行法上、国会議員は刑事事件で禁錮以上の刑を受ければ議員職を失う。最高裁で2審判決の量刑がそのまま確定すれば、尹氏は議員職を失うことになるわけだ。
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