![[写真=ポスコインターナショナル]](https://image.ajunews.com/content/image/2023/09/04/20230904150544521487.jpg)
ポスコインターナショナルが海外ネットワークを活用し、二次電池原料を積極的に調達する。
ポスコインターナショナルは8月28日から今月2日までマダガスカル、タンザニアを訪問し、2件の黒鉛サプライチェーン構築業務協約(MOU)を締結したと4日、明らかにした。
黒鉛確保のため、マダガスカル・アンタナナリボで初のMOUを締結した。 カナダ系鉱業会社のネクストソースとMolo黒鉛鉱山の共同投資に向けたMOUを結んだ。 これにより、Molo鉱山で生産される鱗状黒鉛または球状黒鉛を10年間調達できる見通しだ。 確保した黒鉛はグループ内の二次電池事業会社であるポスコフューチャーエムに供給する。
鱗状黒鉛と球状黒鉛はそれぞれ年間3万トン、1万5000トンに達する。 鱗状黒鉛は天然黒鉛で、絶縁性が豊富で、電極用に使用できる黒鉛をいう。 また、球状黒鉛は陰極材製造に適した形状である球形に再加工した黒鉛だ。
また、1日にはタンザニア・ダルエスサラームで2番目のMOUを締結した。 これを受け、オーストリアのブラックロックマイニング社の増資に参加し、天然黒鉛購買権限(Off-take)数量を年間6万トンまで拡大することについて協議する予定だ。 ブラックロックマイニング社は世界2位の大規模天然黒鉛鉱山を保有している。
今回締結した2件のMOUで、年間約9万トンの鱗状黒鉛の確保が可能になった。 また、米国のインフレ削減法(IRA)によって2025年から北米に供給される陰極材に対し、非中国産黒鉛供給が必須な状況で、直ちに対応できる原料を確保したという点でも意味がある。
一方、ポスコインターナショナルは100余りのグローバルネットワークを活用し、黒鉛の他にも廃バッテリー、銅箔、リチウムなど二次電池原料素材の確保に積極的に乗り出すという戦略だ。
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