(株)斗山は新事業である電気自動車素材「PFC(Patterned Flat Cable)」で日本、欧州、北米などでこれまで約5000億ウォンの累積受注額を達成したと31日、明らかにした。
PFCは電気自動車バッテリーの最小単位であるセルを連結する素材で、回路が形成されたフレキシブル銅張積層板(FCCL)に絶縁フィルムを貼り付けてコーティング処理して作る。 PFCは△過電流時に当該電装品を管理する部品(ヒューズ) △回路の温度変化を感知する部品(サーミスタ)などを回路にパターンで刻んで内在化し、車両の別空間に設置されるバッテリー管理システム(BMS)も内部に実装した。
PFCは電気自動車バッテリーの他にもドア、シート、ループケーブルなどで使われるワイヤーハーネス(銅電線)に比べて重量と体積を80%以上減少させ、車両軽量化、コスト削減、走行距離増大を可能にする。 さらに、斗山のPFCは世界で初めてRoll-to-Roll製造工法を開発・適用し、電気自動車全長3mまで対応できる。
(株)斗山関係者は“電気自動車のバッテリー性能を改善するのに時間がかかるだけに、バッテリー重量を減らしながら走行距離を伸ばせるPFCが最適な代案としてグローバル電気自動車メーカーから関心を集めている”とし、“電気自動車市場が急速に成長しているだけに、パートナー会社との強固な協業体系を構築し、日本、欧州、北米などで受注をさらに拡大していく”と述べた。
一方、(株)斗山は昨年、ベトナムのハイズオンにPFC生産ラインを構築して製品を量産しており、生産量を従来比2倍以上拡大するために工場増設を進めている。
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