首都圏の電力不足問題、海底ケーブル事業で解決できるか···西海岸~首都圏プロジェクトに注目

[写真=LS電線]


首都圏の不足した電力を供給するための大規模基幹網構築事業が進められ、韓国の海底ケーブル市場に大きな市場が開かれる見通しだ。
 
西海岸から首都圏までの長距離プロジェクトであるだけに、民間の参加が予想される状況だ。 陸上ではなく海底方式で行われる中、韓国の国内ケーブル企業の角逐戦が行われるか注目される。

韓国電力公社は、最近このような内容を盛り込んだ「第10回長期送電設備計画」を出した。ここには2036年まで15年間の長期送変電設備細部計画が盛り込まれた。その一つがいわゆる「電気高速道路」と呼ばれる西海岸~首都圏の超高圧直流送電(HVDC)構築だ。

原発や新再生エネルギーなど設備が集中している湖南圏から残る電力を首都圏に送るための基幹網を作る計画だ。政府が主催する大規模海上超高圧送電施設の建設は今回が初めてだ。韓電の関係者は、すべての送電線路が海底ケーブルになると説明だ。

陸上でもHVDCを構築できるが、超高圧送電設備設置に対する地域住民の反発が予想され海底ケーブルを選んだという分析だ。また、長距離であるだけに、民間の参加を通じて共同で海底ケーブルを構築する案が有力だと業界は見込んだいる。韓国の国内ケーブル企業の期待感が出ている理由だ。

韓電の関係者は、民間参加について「送電を建設する時に他の(民間)建設業者が多く参加する」とし「そのように民間ができる部分に対しては比重を大きく増やすということであり、全体を民間に与えるということではない」と説明した。

現在、韓国ではLS電線だけが技術的側面で供給を引き受けることができる状況だ。LS電線はすでに江原道東海市(カンウォンド・トンヘシ)に海底ケーブル工場を持っている。今月2日にはアジア最大規模のHVDC海底ケーブル専用工場を竣工し、韓国唯一の工場となった。

海底ケーブルの場合、陸上とは異なりケーブル生産後施工まで行われなければならないが、このような側面でもLS電線は筆頭株主であるKTサブマリンと協力すれば有利な状態だ。LS電線が海底ケーブルを製造すればKTサブマリンがこれを設置すれば済むためだ。
 
反面、LS電線と共に韓国ケーブルツートップの大韓電線はまだ海底ケーブル臨海工場がない。早ければ今年末、唐津(タンジン)に初の海底ケーブル臨海工場を完工する計画だ。自主的な施工力量がないという点も弱点ではある。

ただ、西海岸~首都圏のHVDC構築が長期事業であるだけに、大韓電線が受注する可能性も依然として存在する。通常、大規模ケーブルプロジェクトは着工から完工まで数年かかる。韓電が直ちに民間参加など具体的な計画を確定せず、大韓電線にも機会になりうるという分析だ。

韓電側は、2032年以降を竣工時点と見ている。

もう一つのカギは韓電の契約方式だ。任意に対象を選定する随意契約か、あるいは公開競争入札のどちらを選ぶかは分からない。今年中に民間業者を探すとすれば、LS電線が韓国の唯一であるだけに恩恵の可能性が高いものの、競争入札方式になれば海外企業の参加も可能になる。

電線業界の関係者は「未来成長市場である海底ケーブル産業に海外企業の韓国進出を許すと、中国産などの流入で太陽光産業のように市場が崩壊する恐れがある」として「今回の事業は国家電力網なので韓国製で進めることが安保の面や国内産業育成にも利点があるだろう」と話した。
 
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