中小ベンチャー企業部「第1四半期の新規ベンチャー投資額は前年比60.3%減少」

[写真=中小ベンチャー企業部]


韓国のベンチャー投資が冷え込んでいる。実体景気の鈍化や高金利にともなう資金調達費用増加、金融市場の不確実性拡大と回収市場不振などが影響を及ぼした。

17日、中小ベンチャー企業部によると、今年第1四半期の新規ベンチャー投資金額は8815億ウォンと集計された。昨年同期の2兆2214億ウォン対比60.3%減少した。新規ベンチャーファンドの結成額は5696億ウォンで、昨年の2兆6668億ウォンに比べて78.6%減少した。結成されたファンド数も93から43に急減した。

業種別の投資現況は、流通・サービス業種投資金額は1028億ウォンで昨年4570億ウォン対比77.5%下落した。ICTサービス(1986億ウォン)とゲーム業種(196億ウォン)も昨年比それぞれ74.2%、73.7%急減した。バイオ・医療業種も昨年4137億ウォン対比63.3%減った1520億ウォンに止まった。

反面、映像・公演・アルバム業種に対する投資は1102億ウォンを記録し昨年同期対比8.5%増えた。Kコンテンツ需要の増加が投資心理を維持しているという分析だ。

民間出資者ベンチャー投資の減少傾向も目立った。第1四半期の母体子ファンド結成金額は2097億ウォンで、1年前の4676億ウォンより55.2%減少した。民間出資者が市場状況を考慮してベンチャーファンドに保守的に出資したものと分析される。

同期間、グローバルベンチャー投資実績は米国が55.1%、イスラエルが73.6%減少した。米国は「チャットGPT」サービスを開発したオープンAI社に対する100億ドル投資とフィンテック企業ストライプに対する65億ドル投資を除けば75.1%減少した。

中小ベンチャー企業部のイ・ヨン長官は「たとえ第1四半期の投資は大幅に減ったが、民間ベンチャー私募ファンド結成と企業型ベンチャーキャピタル(CVC)の戦略的投資などで今後は民間資金がより円滑にベンチャー投資市場に流入すると期待している」と明らかにした。

また「金利高や物価高とグローバル金融機関リスクなど複合危機によるベンチャー投資萎縮が世界中に現れており、今後も市場動向を持続的に注視する必要がある」と指摘した。

一方、中企部は近いうちにベンチャー・スタートアップ資金支援をはじめとする競争力強化方案などを発表する計画だ。
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