韓国、先月の輸出入物価4ヵ月ぶりに上昇転換…「米ドル高」の影響

[写真=亜洲経済]


先月、韓国の輸出入物価指数が半導体価格下落の中、ドル高の影響で4ヵ月ぶりに上昇転換した。

韓国銀行が14日に発表した「2023年2月の輸出入物価指数」によると、先月の輸出物価指数は115.17(2015年=100)で前月比0.7%上昇した。半導体価格の劣勢にもかかわらずウォン・ドル為替レートが2%近く上がった(ドル高)ことに伴うもので、昨年10月以後4ヶ月ぶりの上昇転換だ。先月の平均為替レートは1270.74ウォンであり、1月(1247.25ウォン)比1.9%上昇し、輸出物価指数の上昇を牽引した。

品目別には、農林水産品は前月比2.0%下落した反面、工業製品価格は0.7%上昇した。特に化学製品が国際原油価格上昇の影響を受けて2.6%上昇し、運送装備、1次金属製品なども上昇傾向を示した。

韓銀のソ・ジョンソク経済統計局物価統計チーム長は「輸出物価は半導体価格の劣勢にもかかわらず為替レート上昇の影響が反映され前月対比0.7%上昇した」として「前年同月対比では半導体を中心にIT製品価格の下落傾向が持続し2.7%下落した」と明らかにした。

輸入物価指数も国際原油価格とウォン高の影響で上昇転換した。2月の輸入物価指数は138.03で、前月比2.1%上昇した。先月の国際原油価格(ドバイ油基準)が1バレル=80.42ドルから82.11ドルへと、1ヵ月間で2.1%上昇したことによるものだ。ウォン高の影響も受けた。用途別では鉱山品を中心に原材料が前月対比2.2%上がった。石炭や石油製品が5.7%大幅に値上がりするなど、中間財も2.3%上昇した。

ただ、前年同月比では昨年の原油価格急騰による基底効果で24ヵ月ぶりに下落転換した。昨年2月と比べて輸入物価は0.5%下落した。国際原油価格(ドバイ油基準)が前年同月比11.1%下落するなど、昨年原油価格が急騰した効果が反映されたものだ。ソチーム長は「輸入物価は前月対比4ヶ月ぶりに上昇転換、前年同月対比では昨年原油価格急騰にともなう基底効果で24ヶ月ぶりに下落転換した」と説明した。

今月も為替レートが10日基準で前月対比平均3.1%上がり、「米ドル高」の効果が反映されるとみられる。ソ氏は輸入物価展望と関連して「為替レートが前月対比平均3.1%上昇し国際原油価格も0.7%上がった」として「だが、他の国際原材料価格である銅、ニッケル、亜鉛が下落するなど原材料価格の不確実性が高く3月輸入物価は予断しにくい」と説明した。ただし「3月にも昨年国際原油価格が急騰した基底効果が作用し、前年同月対比では下落傾向が続くだろう」と見通した。
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