韓国の環境部が済州第2空港建設事業を推進8年ぶりに「条件付き同意」した。このため、済州第2空港の建設に拍車がかかる見通しだ。
環境部は6日、国土交通部が1月に提出した済州2空港開発基本計画事業戦略環境影響評価書に対して「条件付き協議(同意)」意見を国土部に伝達したと明らかにした。国土部が3回にわたって補完・提出した評価書がついに環境当局の承認を得たのだ。
環境部は「再び受け付けられた評価書に対して韓国環境研究院など専門検討機関検討を経た結果、済州2空港建設計画が上位・関連行政計画にすでに反映されており、計画の適正性側面で適切だと判断した」と説明した。また「立地選定のための多様な手続きと研究がなされ、2019年から3年以上にわたる補完過程を通じて自然・生活環境に対する環境保全対策準備など立地選定も妥当だった」と評価書承認理由を明らかにした。
ただ、一部の条件を提示した。行政計画確定と以後の環境影響評価過程で地域住民と済州道に十分な情報を提供し、関連した多様な争点は計画と事業承認などに検討・反映するようにした。
航空安全のための鳥類衝突防止対策と鳥類生息地保護のための具体的な鳥類衝突危険管理計画を立て、環境影響評価書に入れるようにした。航空騒音の影響と対策、法定保護生物の保護、スムコル(地下岩盤の隙間から地下水が流れる道)の影響などと関連した精密な現況調査と低減策を講じるべきだという条件も提示した。
済州2空港事業は済州西帰浦市城山邑温坪里一帯545万7000㎡に済州地域2番目の空港を建設することで、国土部が2015年から推進中だ。環境影響評価法上、空港を建設するためには、基本計画樹立の際、環境面で計画と立地適正性、妥当性を検討する戦略環境影響評価を受けなければならない。
国土部は2019年9月、環境部に済州2空港建設事業評価書を提出したが、補完を要請して受け入れられなかった。環境部は国土部が同年12月と2021年6月に2回提出した補完評価書もやはり「補完内容が不十分だ」として差し戻した。当時の差し戻し理由は △航空飛行安全を担保しながら鳥類と生息地を保護する方案検討不十分 △航空機の騒音関連模擬予測誤りなどだった。
ただ、今回の決定で建設が確定したわけではない。国土部は今後、環境部の条件付き協議意見を済州2空港基本計画に反映し、済州道と追加で環境影響評価協議をしなければならない。
亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。