韓銀金融通貨委員会、政策金利据え置き… 3.5%維持

[写真=韓国銀行]


韓国銀行が23日、政策金利を据え置いた。景気の不確実性が大きくなった状況で、金利引き上げの息抜きに乗り出したのだ。

韓国銀行金融通貨委員会は同日午前、ソウル中区(チュング)の韓国銀行で通貨政策方向会議を開き、政策金利を現在の3.5%水準で維持することを決めたと発表した。この日の会議は李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁をはじめ、金通委員7人全員が参加した中で行われた。

金融通貨委員会が政策金利を凍結したのは昨年2月以後初めてだ。韓銀は先月まで史上初の7連続政策金利引き上げを断行してきたが、今回の決定で急激な緊縮行進にひとまず終止符を打つことになった。

韓銀は新型コロナウイルス感染症の余波で史上最低に下げた政策金利(0.5%)を2021年8月0.25%ポイント引き上げを皮切りに、その年11月、昨年1月、4月、5月、7月、8月、10月、11月、今年1月まで計10回にわたって政策金利を引き上げた。この過程で2度のビッグステップ(一度に0.5%ポイント引き上げ)を通じて政策金利はわずか1年半で3.0%ポイント上昇した。

韓銀の今回の決定は物価より不安定な市場状況の中で景気低迷の憂慮に金融政策が対応したものと解釈される。韓国の国内実質国内総生産(GDP)成長率(前四半期比)は輸出不振などですでに昨年第4四半期マイナス(-0.4%)に転じ、さらに今年第1四半期までマイナス成長が続くという見通しまで出ている。

今月に入って20日までの累積輸出額(通関基準暫定値・335億4900万ドル)も昨年同月より2.3%低く、現在の傾向が続けば5ヶ月連続減少(前年同月比)が懸念される。輸出減少や物価上昇などの影響で、2月の消費者心理指数(CCSI・90.2)も1月(90.7)より0.5ポイント下がった。

これに対し政府も物価管理よりは景気に力を入れている。秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副総理兼企画財政部長官は最近、あるフォーラムで「物価安定基と同時に経済問題にも気を使わなければならない状況」とし「もし物価安定基調が確固になれば、すべての政策基調をターン(転換)しなければならない」と言及した。韓銀の金融政策がこのような政府基調に逆行するのも負担になりかねないという解釈だ。

一方、金通委の今回の政策金利据え置きは、市場の予想とも合致する。金融投資協会が韓銀2月の金通委会議を控えた10~15日、債権保有・運用関連従事者(48機関、100人)を対象にアンケート調査した結果、回答者の66%が今月の政策金利が凍結されると予想していた。
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