出生は過去最低、死亡は過去最高…人口急減の加速化

[写真=Gettyimagesbank]


昨年、韓国の人口が12万人以上減ったと集計された。出生児数より死亡者数が多い人口自然減少が続き、いわゆる「人口絶壁」が加速化している。

22日、統計庁が発表した「2022年の出生・死亡統計」によると、昨年の韓国の人口は12万3800人が自然減少した。

昨年生まれた出生児が24万9000人に止まった反面、死亡者数は37万2800人に増え、人口が自然に減少したのだ。

これで韓国の人口は2020年に史上初の自然減少を記録して以来、3年間減少傾向を続けた。

韓国の人口は2011年までは1年に20万人以上自然増加したが、2017年増加幅が10万人以下に落ちたのに続き、2018年に2万8000人、2019年に7600人などに急激に減り、2020年からは自然減少に転じた。

特に昨年は自然減少幅が昨年の5万7100人より2倍以上増加した。それだけ人口自然減少速度が速くなっているのだ。

市・道別に見れば、全国17市道のうち世宗を除くすべての地域が自然減少した。

慶尚北道(キョンサンブクド、-1万6500人)、釜山(プサン、-1万3600人)地域の自然減少が特に激しかった。ソウル(-1万2800人)と京畿道(キョンギド、-3700人)、仁川(インチョン、-4500人)など首都圏地域でも人口減少を避けられなかった。

世宗(セジョン、1500人)は唯一、出生児数が死亡者数より多く、自然増加した。

このように人口が自然減少に転じたのは、最近出産率が急減し、出生児数が急激に減ったためだ。

昨年の年間出生児数は24万9000人で、初めて25万人台が崩壊した。関連統計を取り始めた1970年以後、過去最低である。1年前(26万600人)と比べると、1万人以上減少した。

女性1人が一生産むと予想される平均出生児数である合計出生率は0.78人で、0.8人を下回った。これで合計出生率は2018年(0.98人)、2019年(0.92人)、2020年(0.84人)、2021年(0.81人)に続き、5年連続で1人未満を記録した。

死亡者数は高齢化と新型コロナウイルス感染症が重なり、人口減少に影響を与えた。昨年の死亡者数は37万2800人で、前年(31万7700人)より17.4%増加した。年間死亡者数が5万人以上急増したのは初めてだ。

人口1000人当たりの死亡者数を意味する粗死亡率は7.3人で、前年より1.1人増加した。粗死亡率は2010年から増加傾向を示している。

前年対比死亡者数は3月(68.0%)、4月(46.3%)に大きく増加したが、新型コロナウイルス感染症の感染者数が急増した時期とあいまって、少なからず影響を受けたと統計庁は分析した。

統計庁のイム・ヨンイル人口動向課長は「短期的には新型コロナウイルス感染症が安定化すれば自然増加の減少幅が縮小する可能性があるものの、長期的には高齢化が増加し出生児が減少するため減少自体は拡大するだろう」と述べた。
 
 
 
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