今年第3四半期、韓国の国内機関投資家の海外外貨証券投資残高が第3四半期中に187億ドルほど減少した。グローバル債権金利の上昇と株価下落による評価損失の影響と解釈される。
韓国銀行が2日に発表した「2022年第3四半期中の主要機関投資家の外貨証券投資動向」資料によると、今年7月から9月まで韓国資産運用会社・外国為替銀行・保険会社・証券会社など主要機関投資家の外貨証券投資残高(時価基準)は3549億3000万ドルであり、前四半期より5%(186億9000万ドル)減少した。
投資主体別の動向は、外国為替銀行を除いた機関投資家の投資残高が全般的に減少する傾向を示した。資産運用会社は146億2000万ドル減少し、保険会社と証券会社もそれぞれ38億8000万ドルと11億4000万ドル減少した。一方、外国為替銀行が唯一9億5000万ドル拡大した。
商品別では、外国株式が主要国の株価下落にともなう余波で最も大幅に減少した。実際、第3四半期中にダウ平均株価が前四半期末対比6.7%急落し、ナスダックもやはり4.1%下落した。欧州(EuroStoxx50)株価指数もに4%下落した。韓銀は「外国株式が主要国株価下落にともなう評価損失などで資産運用会社を中心に減少した」と説明した。
また外国債券が65億9000万ドル減少した。韓銀は「外国債権はグローバル債権金利上昇にともなう評価損失の影響を大きく受けた」として「特に資産運用会社と保険会社を中心に減少傾向が目立った」と説明した。
韓国政府や金融機関・企業・国外店舗などが資金調達を目的に海外金融市場で発行・取引する「コリアンペーパー(Koeran paper:外国で韓国の発行体が外国で発行する証券 )」は金利上昇にともなう評価損失に加え、一部証券会社の債券売りの影響が加わり証券会社を中心に17億ドル減少した。
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