10日未明、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長の遺体が発見された。警察は10日午前2時、朴氏の遺体が発見された現場近くで会見を行い「朴市長は10日午前0時1分ごろ、ソウルの山中で遺体のまま発見された」と伝えた。
ソウル警察庁によると、現場で遺書は見つかっていないが、自殺の可能性が高いとみて調べている。警察は9日午後、娘から朴氏が失踪したとの連絡を受け、警察や消防が行方を探していた。
警察は、朴市長の元秘書が「市長からセクハラを受けた」として、最近、刑事告訴 が8日に出され、捜査が進んでいたという。
1956年3月26日、慶尚南道(キョンサンナムド)昌寧(チャンニョン)で生まれた朴元淳市長は、京畿(キョンギ)高校を卒業し、ソウル大学社会系列に入学したが、維新政権の緊急措置命令9号違反で除籍された。その後、檀国大学校の史学科を卒業し、22回司法試験に合格した。
検事になった彼は適性に合わないことを悟り、1年後に弁護士として開業し、人権弁護士として活動した。
市民運動に関心が高かった朴市長は、80年代半ばから民主化を求める市民運動や慰安婦問題などに取り組んだ。韓国で大きな影響力を持つ市民団体「参与連帯」の幹部を務めた際には、選挙の候補者の「落選運動」を展開するなど韓国の社会運動を主導した。
特に今年4月15日の総選挙では、いわゆる朴元淳系と呼ばれる人物10人余りが国会入りし、党内外で大統領選候補としての地位を固めてきた。
一方、朴市長の遺体はソウル市鍾路区のソウル大学病院の霊安室に安置された。
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