米CNNにより「手術後の重体に陥った」と報じられた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が、元山(ウォンサン)の別荘に滞在しているとの報道が出た。
東京新聞は23日、複数の北朝鮮の消息筋の話を引用して、「元山の別荘に新型コロナウイルス感染病(コロナ19)を避けるための自主的な隔離である」という日本政府高官の言葉を伝えた。
金委員緒の健康状態に注目が集まるのは、最近の公式行事に本人が姿を見せていなかったためだ。彼の動静を北朝鮮メディアが最後に報じたのは、12日の労働党政治局会議への出席だった。
祖父である故金日成主席の生誕記念日の15日にすら、最高指導者就任以来続けてきた参拝を行わなかったため、金委員長をめぐり「何かあっただろう」という見方が広がった。
東京新聞は「金委員長が自ら進んで平壌(ピョンヤン)を離れたというのがこの高官の見解」とし、「北朝鮮事情に詳しい消息筋によると、金委員長の警護要員の中に感染者が見つかり、警備態勢に不安を覚えたことが、元山退避の理由という情報も流れる」と伝えた。
同紙は金委員長は元山に滞在しながら何らかの治療を受けたとみられるが「重篤な状態」ではないというのが日本政府内部の分析だと報じた。
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