15億ウォンで作った『EBSオンラインクラス』・・・「障害はすでに予見された」

  • 134万のアクセスに障害が殺到したオンラインクラス・e学習場、1億人も余裕のグーグルクラスルーム

[写真=ウィドゥランホームページのキャプチャー]


2段階のオンライン始業が始まった16日、EBS「オンラインクラス」と韓国教育学術情報院(KERIS)の「e学習場」(eラーニング)で再び間歇的障害が発生した。オンライン授業をきちんと受けられなかった学生と親たちは不便を訴えた。多くの教師は、公共学習管理システム(LMS)を利用してほしいという教育部の方針を守らず、外国製のLMSであるグーグルの「クラスルーム」を活用してオンライン授業を進めなければならなかった。業界では、せいぜい15億ウォンの予算で作られた小規模LMSが、すべての小・中・高等学校の学生たちのオンライン授業を担当するのは最初から無理だったという指摘が出ている。

オンラインクラスとe学習場は16日午前にもあちこちで接続遅延が起こった。オンラインクラスは動画の実行中に途切れる現像が発生し、e学習場はソーシャルログインと動画の実行エラー現象が起こった。特にKERISがe学習場に集まるトラフィックを分散するために作った学習コミュニティサービス「ウィドゥラン」は、午前9時30分にエラーが発生した後、サービスが完全中止された。

IT業界では二つの学習管理システムの相次ぐ障害をめぐり、予想された問題だったという反応を見せた。オンラインクラスとe学習場は、すべての小・中・高校生のオンライン授業を行うために作られたサービスではないからだ。放課後、ソフトウェア(SW)授業や地域別の教育格差を解消する目的で作られた、用途が限定されたシステムだ。

IT業界の関係者は、「二つのLMSは、計400万人に達する小・中・高校生が同時に接続する状況に対応きるほど、技術的な完成度が高いものではない」と説明した。

実際に去る2018年初め、EBSがSW教育サービスのebssw(イソプ)とオンラインクラスを構築するために投入した予算は14億7000万ウォン水準に過ぎない。当時EBSは、スマートラーニング企業のUbion(ユビオン)と契約を結び、オンラインクラスを構築した。当時、EBSはユビオンにオンラインクラスをマイクロソフトのクラウド「Azure」に構築するように注文したという。

似たような時期にKERISはT-MAXソフトが構築したe学習場とフュージョン(Fusion)ソフトが作ったウィドゥランをクラウド上で運営するため、ネイバービジネスプラットフォーム(NBP)とサービス以前及び運営契約を結んだ。

クラウド業界では限定的な用途を想定して作った学習管理システムを大規模なサービスとして拡大するには、それだけ長い開発とテスト期間が必要だと口をそろえる。しかし、新型コロナウイルス感染病(コロナ19)以前の最大同時接続者数が7万〜8万人に過ぎなかった二つのLMSは、教育部のオンライン始業方針の発表以降、同時接続可能な人員を300万〜500万人の水準に急激に拡大しなければならなかった。このため、EBSとKERISは当時契約を結んだユビオンとNBPに急いでサービス拡張を要請した。

結局、十分なテストを経ず拙速にサービスを拡大することになり、予期せぬ問題が起きているというのが、クラウド専門家たちの診断だ。特に、ファイルを保存するストレージと個人情報を認証する統合認証(SSO)でエラーが急増した。両方ともテストなしでサービス規模を拡張するときに起こる代表的なエラーの事例だ。

この日の午前9時、二つのLMSの最大同時接続者数は、当初予想した400万人よりはるかに少ない134万人に過ぎなかった。順次始業により、午前と午後にトラフィックを分散した理由もあったが、最も大きな理由は、多くの教師が公共LMSを放棄し、障害を起こさない外国製LMSをオンライン授業用に選択したためだ。

専門家たちは、現場の教師のトラフィック分散の努力にも問題が発生した公共LMSと、問題なく動作した外国製LMSをめぐって技術格差が明確になったという反応を見せた。
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