現代車、業界初のカンヌライオンズで「銀獅子賞」受賞

[現代車、業界初のカンヌライオンズで「銀獅子賞」受賞]



現代(ヒョンデ)自動車グループの「静かなタクシー(The Quiet Taxi)」映像が「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル(Cannes Lions International Festival of Creativity) 」で銀獅子賞を受賞した。

現代車グループはフランス・カンヌで開かれた世界最高権威のクリエーティブコミュニケーションの祭典である「2019カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(以下、カンヌライオンズ)」で、コミュニケーションデザイン部門の銀獅子賞を受賞したと23日、明らかにした。

「静かなタクシー」映像は2017年、現代車グループのR&Dアイデアフェスティバルで大賞を受賞した「聴覚障害者のための車両走行支援システム(ATC:Audio-Tactile Conversion)」技術を盛り込んだ。

カンヌライオンズの審査委員会は視覚と神経を利用して聴覚障害者を助ける「静かなタクシー」の映像が消費者の高い共感と理解を引き出した点を高く認め、コミュニケーションデザイン部門の銀賞に決めた。

韓国語と英語2つのバージョンで公開されたこの映像はユーチューブの累積クリック件数約1560万回を記録した。

キャンペーンの映像に登場するタクシーは視覚にのみ依存して運転する聴覚障害者ドライバーのために車内や外部からの全ての音の情報を視覚と触覚に変換して伝達する感覚変換(ATC)技術が適用された。 これを通じて聴覚障害を持つドライバーにも移動の自由が拡大する運転環境が作られるということを示した。

「静かなタクシー」に活用されたATC技術は他のドライバーたちと疎通できるよう、走行中に運転手が知るべき様々な聴覚情報をアルゴリズムを通じて視覚化し、前方表示装置(HUD: Head Up Display)に露出させる。 また、ハンドルに振動と光を多段階に発散させ、周辺の交通環境情報をドライバーに伝えることができる。

特に同技術はパトカー、消防車、救急車のサイレンはもちろん、一般自動車のクラクションの音まで区分し、HUDにそれぞれのイメージにアクセスする車両の方向情報とともに表示する。 同時にハンドルを通じて振動と多様なカラーの発光ダイオード(LED)を通じ、音の情報をドライバーが視覚と触覚で認知できるようにした。

現代車グループは「静かなタクシー」とともに制作したキャンペーンの映像が聴覚障害者も十分に安全に運転できることを知らせることで、障害者の新たな雇用創出に役立つことを期待している。
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