国税庁、域外脱税容疑者37人の税務調査に着手


国税庁は6日、租税回フィーチャーと海外現地法人などを利用して所得・財産を隠匿した域外脱税容疑者37人に対する税務調査に着手したと発表した。

主な脱税タイプは、国外所得秘匿、海外投資名目で資金流出、海外現地法人と近道取引などである。国税庁は、租税回フィーチャーに設立されたペーパーカンパニー、外国為替取引情報、海外現地法人の投資や取引の現状、海外所得・財産保有現況などを総合的に分析し、対象者を選定した。

調査対象者の中には、世界的に波長を呼んできた「パラダイスペーパーズ(Paradise Papers)」に関連する韓国人も含まれた。

パラダイスペーパース租税回避先のイギリスバミューダ島の法律事務所「ルビー」の機密文書である。当時、国際調査報道ジャーナリスト協会(ICIJ)が公開した資料には、各国の政治家や俳優など有名人が多数含まれた。韓国人は200人程度であることが分かった。

国税庁は現在、その名簿を入手して、さらに分析した後に高精度検証していく予定である。検証結果に基づいて、今後の調査対象が増える可能性も排除できない。

国税庁によると、今回の域外脱税容疑者の中には、海外現地法人の投資を装って法人の資金を流出したり、現地法人の売却資金を隠匿して摘発された社主が含まれた。海外仲介手数料・リベートなどを授受して前職・現職の従業員名の口座を通じ、国内に搬入しようとした者も、税務調査を受けることになった。

一方、国税庁は10月まで域外脱税容疑者187人を調査し、計1兆1439億ウォンを追徴した。昨年の実績である1兆3072億ウォン(228人の調査)を既に超えている。国税庁は、昨年脱税の事実が確認された11人を犯則調査に切り替えて、9人を告発した。

国税庁は、今年から施行される多国間金融情報の自動交換協定に基づいてバージン諸島、ケイマン諸島など100カ国から金融口座と金融所得情報の提供を受けて域外脱税容疑を分析するために活用する計画である。

国税庁の関係者は、“租税回フィーチャー・海外現地法人などを利用した域外脱税行為について継続的に税務調査を実施する計画である”とし“故意脱税行為は、租税犯処罰法に基づいて告発するなど、厳正に措置する”と明らかにした。

(亜洲経済オンライン)

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