小説家ハンガン、「少年が来る」でイタリアのマラパルテ文学賞受賞

[写真=亜洲経済]


小説家ハンガン(漢江・46)が1日(現地時間)、イタリアのカプリ島でイタリアマラパルテ文学賞を受賞した。「クーデターの技術」、「壊れたヨーロッパ」などの著作でよく知られたイタリア作家クルツィオ・マラパルテ(1898~1957年)を称えるために1983年に誕生したこの賞は、ストレガ文学賞などとともにイタリアで権威を認められている。

イタリア文学界の巨匠、アルベルト・モラヴィアの主導で創設され、歴代受賞者としては1976年ノーベル文学賞受賞者であるカナダ生まれの米国小説家ソール・ベロー、1991年ノーベル文学賞を受賞した南アフリカ共和国の小説家ナディンゴーディマ、戯曲作家でもあったバーツラフハベル元チェコスロバキア大統領、フランスの小説家ミッシェル・トゥルニエ、米国の作家スーザン・ソンタクなどがある。

作家ハンガンは先月、イタリアに翻訳出版された長編小説「少年が来る」にマラパルテ文学賞20度目の受賞者に決定された。昨年、小説「菜食主義者」でマン・ブッカー国際賞を受賞した彼女の2回目の快挙だ。

「少年が来る」は光州(クァンジュ)が故郷のある作家が、1980年光州で起きた5・18光州民衆抗争を背景にした作品で、戒厳軍に抵抗して死を迎えることになった中学生ドンホ君と周辺の人物たちの残酷な運命を描いた作品だ。

一方、「少年が来る」はイタリア出版社アデルフィ(Adelphi)によって「人間的な行為」、または「人間の行為」を意味する「Atti Umani」というタイトルで先月14日、イタリアで出版された。
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