
[写真=中国耕地16%重金属汚染]
韓- 中自由貿易協定(FTA)に伴う中国産農産物の流入が、私たちの食卓と健康を脅かす可能性があるという主張が提起された。中国の耕地が重金属に汚染されるなど、カドミウム米・鉛ワラビの懸念を洗い流すことができないからである。
29日、国会産業通商資源委員会ペク・ジェヒョン議員(新政治民主連合)が通常懸案質疑で公開した資料によると、中国の耕地の16%ほどが重金属に汚染されたという中国政府の発表を引用した。
昨年4月、中国環境保護部と国土資源部は9年間調査を行い、農地の重金属汚染の実態を発表している。昨年2月、中国の15%を覆う最悪のスモッグ事態とベンゼン水道水・ヒ素水道水事態なども加わり、私たちの食卓がさらに危険になったというのがペク・ジェヒョン議員の指摘である。
ペク議員は「土壌汚染は食べ物と直結している。大気や水の汚染よりも危険な側面があり、汚染の原因である重金属は人体に蓄積されると、骨が変形するイタイイタイ病などの原因になるという点で深刻性がある」と指摘した。
特に2009年から2013年までの5年間、検疫検査で不適合判定を受けた食品の国1位は中国(20.3%)という点を指摘した。
ペク議員は「現在、中国の富裕層を中心にオンラインショッピングを介して重金属汚染の心配がない日本産無公害米を購入する現象が流行のように広がっている」とし、「しかし、韓-中FTAにより重金属汚染の懸念が大きい中国産食品にさらされる可能性がさらに大きくなった。実例として、今年2月、食薬処は中国から輸入販売したワラビから基準を超過した鉛とカドミウムが検出され、回収して廃棄している」と糾弾した。
ペク議員は、「複数農畜産物の関税が廃止されたり削減されたことでリスクが大きくなった」とし「このようなリスクにも通関手続きを規定している韓-中FTA第4章(14条)には、48時間以内に商品搬出規定があり、これを適切に隔離していない可能性が大きくなった」と憂慮した。
また、食品検査に関する第5章も問題提起した。ペク議員は、「これらのリスクに実効性のある行動を取ることができる規定がなければ、従来のWTOレベル程度の検疫規制を確実に受けるにとどまり、心配しか残らない」とし「韓国政府が中国産水産物・中国産水生動物・中国産ローストチキンに対して持っている中国現地検疫権を中国の食品全般にも保証されなければならない」と強調した。
(亜洲経済オンライン)
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