
[韓国造船業界"円安の影響?問題ありません"]
日本の2次量的緩和で円の価値が暴落しながら韓国と輸出競争中の産業に赤信号が灯っている中、韓国の造船業界はむしろ余裕のある姿を見せているため、関心が集まっている。
17日、国際外国為替市場で円・ドル相場は1ドルに116.33円で取引を終えた。心理的マジノ線である115円はもう11月11日を過ぎた後、騰落を繰り返している。
円安は韓国産業界において黙過できない要因として挙げられる。1ドルに100円から110円に価値が下落した場合、日本は10円分の製品価格を割引できるためだ。日本とグローバル市場で競合度が高い韓国の輸出企業は価格競争力で負けて打撃は避けられない状況だ。
しかし、韓国の造船業界は状況が違うという評価だ。日本が受注している船舶らの相当数が自国建造量である上、韓国の造船会社と競争する船種自体が違うからだ。
イギリスの造船・海運市況の分析機関であるクラックソン・リサーチによると日本は中小型バルク船を中心に受注を続けている。大島造船所は5万4750~6万2000DWT(財貨重量トン数)級の比較的中小型サイズのバルク船を集中的に受注したものと調査された。
また、三菱重工業は5万1000~7万5000CUM規模の液化天然ガス(LNG)船と液化石油ガス(LPG)船をそれぞれ受注した。今治造船所は3万7500DWTから最大20万DWT級のバルク船を中心に、ユニバーサル造船とジャパンマリーンユナイテッド(JMU)は中小型のバルク船や大型規模に属する1万6000TEU級のコンテナ船を海外ではなく、自国の船主会社から受注した。
逆に、韓国のビッグ3(現代・サムスン・大宇)造船所はVLGC(超大型ガス船)と現在、全世界で一番大きな1万9200TEU級(20万DWT推算)の超大型コンテナ船、ロシアのヤマルプロジェクトに使われる砕氷LNG運搬船などを受注しており、先月だけでも大宇造船は超大型コンテナ船とサムスン重工業は1隻当たり1億5000万ドルに達する砕氷タンカー3隻を追加受注し、日本の造船会社と差別化された動きを見せている。
造船業界の関係者は"韓国企業の場合、超大型船舶と高付加価値船であるガス運搬船を中心に受注を続けている"、"日本の造船所が自国の発注物量だけで受注を続けている反面、韓国の造船会社は船主会社と長いスキンシップを通じた海外マーケティングに専念中で、円安による懸念は大きくない"と伝えた。
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