
最近では、中国内で圧倒的なシェアをもつシャープ・ヤドゥ・レックスなどの製品の性能に関する信頼性の問題が浮き彫りになり、サムスン電子・コーウェイなど国内企業にも新たな機会が開かれる見通しだ。
◆中国の空気清浄機市場は、昨年の2倍の急成長
27日、中国電子情報産業発展研究院の集計によると、2013年の中国の空気清浄機の販売台数は240万台で、前年比90.5%増加したことが分かった。小売総額は56億元で、前年比105.9%増加した。
業界では、中国の空気清浄機の普及率がまだ一桁に止まるため、2015年までに年間30%以上の成長が予想されるなどの可能性があるとみている。
特に注目すべき点は、現地ローカルメーカーの専有物とされていた中国の家電市場での外国企業のシェア拡大である。
C - BPI集計結果によると、ヤドゥ(Yadu)・メイディ(Midea)・グリー(Gree)などのローカルメーカーが2012年〜2013年の中国内の加湿器・空気清浄機の市場シェア順位で上位圏に名を上げているが、サムスン電子・パナソニックなどのグローバルブランドの売上高が昨年の空気清浄機市場で85%を占めるなど、大きな成長を記録した。
さらに、最近CCTVが進めた空気清浄機の性能評価では、シャープ・レクシー・ヤドゥなどの大手メーカー製品の効果が広告とは異なると暴露し、中国の消費者も海外メーカーに目を向けている状況である。
◆サムスン電子・コーウェイ、プレミアム製品で「勝負」
国内企業のうち、中国の空気清浄機市場に力を入れているサムスン電子とコーウェイは、プレミアム顧客層をターゲットにし、高価製品で勝負をかけている。
2012年の中国の空気清浄機市場に進出したサムスン電子は、「ギャラクシーSシリーズ」などのスマートフォンで積んだブランドの知名度を活用して、百貨店などを中心にプレミアム市場攻略に力を注いでいる。
今後、サムスン電子は「独創エアケアソリューション、名品空気創造」というスローガンで、革新的な技術を備えたプレミアム製品をもとに、積極的なマーケティングを展開していく方針だ。
コーウェイは、これまでフィリップスなどパートナーと共に築いてきた製品の知名度を基に、今年の中国プレミアム空気清浄機市場の攻略に集中する。
特にコーウェイの場合、今年の第1四半期の中国国内で販売した自社ブランドの空気清浄機数量が前年同期比250%増加するなど、中国内で独自のブランド力で勝負する基盤を整えた。
(亜洲経済オンライン)
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