
セウォル号沈没事故を起こした船長イ・ジュンソク(69)氏が数十年間船長適性審査を受けないことが分かった。
27日海洋水産部などによると、イ氏が船長適性審査を受けないのは「旅客船長が既に乗った船舶と同じ航路を就航する旅客船の船長を引き受ければ審査を省略することができる」という船員業務処理指針規定のためだ。
イ氏は清海鎮(チョンヘジン)海運の年末海運で20年前から船長として仕事をしていた。年末海運は仁川(インチョン)~済州(チェジュ)航路を20年間独占してきた。イ氏は仁川(インチョン)~済州(チェジュ)をはじめとして運航経歴が多いベテランで少なくとも20年は適性審査を受けないわけだ。さらに現在69才と高齢だ。
このために難しい操縦士運航資格審査制度と比較すると乗客数百人の命の責任を負った船長の資格を検証する手続きが過度に粗末だという指摘が出る。
国内で航空機操縦士は航空法と施行規則により、操縦技術と非常手続き遂行能力などを毎年1~2回検証受ける。また、必要だと認められればいつでも審査を受ける。
海水部は今回のセウォル号沈没事故を契機に、船長が新しい航路で航海しなくても一定の時間が過ぎれば適性審査を受けるように船員法と下位法令を直すことに方針を定めた。
海水部関係者は「例えば若い時は5年に一回程度適性審査を受け、一定の年齢が過ぎれば1年に一度審査受けるようにすること」としながら「審査から脱落すれば船に乗ることができずに退出されること」と話した。
この関係者は「航路に投じるのに適正な人かを確認すること」としながら「身体検査と心理状態検査、職能検査などを総合的に進めて船長役割をすることができるのか判断する方針」と説明した。
(亜洲経済オンライン)
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