富士フイルム株式会社は21日、同社独自のイメージセンサー「スーパーCCD ハニカムEXR」で最速0.158秒の高速オートフォーカス(AF)を実現した、光学式15倍ズーム「FinePix F300EXR」はじめ、液晶画面を上下2画面に分けて画像を表示し、画像検索を簡単に行えるタッチパネル搭載の「FinePixZ800EXR」など、デジタルカメラ5機種を発売すると表明した。
同社は、「撮影シーンを目で見たままに残す」とのコンセプトの下で技術開発を行い、同社独自のイメージセンサー「スーパーCCDハニカムEXR」や、高精細「フジノンレンズ」、画像処理エンジン「リアルフォトエンジン」など、カメラの高感度化やダイナミックレンジの拡大などで撮影領域を拡げてきた。
一方、近年では、「もっと速くフォーカスをあわせたい」、「ブレのない写真を撮りたい」などの要望をはじめ、「撮影し保存された大量の画像データの中から見たい画像をすぐに探せない」などの声も上がる。
同社が今回発表した「FinePix」シリーズ新製品では、「スーパーCCDハニカムEXR」に、瞬時に被写体との距離を検出する“位相差画素”を組み込むことで一眼レフ並みの高速AFを実現し、「瞬速フォーカス」により、撮影の快適性を向上させている。
また、2つのレンズ群を鏡胴内でスライドさせて収納するフジノン「ツインシフトレンズ」を新たに開発、「FinePix F300EXR」では光学式15倍ズームレンズを搭載するデジタルカメラで、世界最小のボディサイズを実現した。
加えて、ワイドタッチパネルを搭載した「FinePix Z800EXR」は、「2画面サクサク再生」と「ピクチャーサーチ」により、見たい画像を簡単に検索することが可能になったほか、全機種に新機能「フォトブックアシスト」を搭載し、フォトブック注文時の画像選択の利便性を向上させた。
「FinePix」シリーズではこのほか、カメラを縦や横方向にぐるっと動かすことで簡単にダイナミックなパノラマ写真が撮影できる「ぐるっとパノラマ」も全機種に搭載し、幅広いラインアップで写真の楽しみを拡げた。
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