アニメ通貨で地域経済活性化

日本の産経新聞によると、アニメのキャラクターを使って地域の活性化に結びつけようという取り組みが各地で進んでいると7日に報じた。宮城県では戦国時代が舞台のTVアニメと連動した地場産品を展開。東京の早稲田・高田馬場では「鉄腕アトム」をデザインに取り入れた地域通貨を作り、今年から地方にも流通エリアを拡大させている。

10月、東京・秋葉原で開かれた「ジャパン・アニメコラボ・マーケット(JAM)2009」には多くのアニメの関連商品が並んだ。アニメの二次利用を促進するために企画を公募し、新しいビジネスモデルを探るイベント。3回目の今年は約30の公募作品とともに成功例も紹介された。

宮城県が活用するのは、今年放送された「戦国BASARA」。地元の伊達政宗ら戦国武将を登場させた人気アニメで、米や地ビールのラベル、絵はがきなど15品目にキャラクターが使われている。名物の笹かまぼこは昨年より4割も売り上げが増えたという。県の担当者は「若い層に特産品の魅力が伝わったことが大きい。アニメの大きな力を学んだ」と声を弾ませる。

早稲田と高田馬場の商店街では、高田馬場が生誕地という「鉄腕アトム」にちなみ、5年前に「アトム通貨」を考案。地域清掃など街の活動に参加するともらえ、1馬力=1円換算で加盟店で使える。今年から札幌や徳島など3市にも広がり、来年はさらに10前後の商店街が加わる予定だ。

ほかにもアニメ「アンパンマン」を車体に描いた列車が走る四国の事例など全国30カ所の活動が紹介されている。JAMを経済産業省と共催する日本動画協会の菖蒲剛智さんは「二次利用でもDVDなどの販売だけでは広がりがない。キャラクターグッズを作ってトータルで売っていくことが、次の作品につなげる有効な収益手段となる」と意義を強調する。

アニメの送り手側も二次利用には積極的。「タツノコプロ」は「愛されてきたキャラクターを広く次世代につなげたい」として、Tシャツのデザインに提案するなど共同事業に意欲をみせる。二次利用をめぐる取り組みは今後もさらに増えそうだ。

亜洲経済= 金在桓 記者 kriki@ajnews.co.kr
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