2月の韓国経常収支71.8億ドル…半導体輸出、15ヵ月ぶりに下落

韓国の経常収支が2月まで22ヶ月連続で黒字基調を継続した。しかし、韓国の輸出を牽引した半導体輸出が15ヵ月ぶりに下落した。

韓国銀行が8日発表した国際収支の暫定統計によると、2月の経常収支は71億8000万ドル（約10兆5582億ウォン）の黒字と集計された。直前の1月（29億4000万ドル）より42億ドル以上多く、昨年同月（64億4000万ドル）と比べても黒字規模が約7億ドル大きくなった。

項目別で、商品収支の黒字（81億8000万ドル）が旧正月連休による操業日数の減少で25億ドルにとどまった前月や昨年2月（69億2000万ドル）を上回った。

輸出（537億9000万ドル）は1年前より3.6%伸びた。品目の中では通関基準でコンピュータ（28.5%）・医薬品（28.1%）・乗用車（18.8%）・情報通信機器（17.5%）などが増加したが、半導体（－2.5%）・石油製品（－12.2%）などは減少した。半導体輸出は98億ドルで、前年同期比-2.5%を記録した。2023年10月（－4.8%）以降、15ヵ月ぶりに下落した。

地域別では、東南アジア（9.2%）で好調だった一方、中国（-1.4%）・日本（-4.8%）・EU（-8.1%）などで苦戦した。

輸入（456億1000万ドル）は1.3%伸びた。エネルギー価格の下落で、石炭（-32.7%）・ガス（-26.7%）・原油（-16.9%）などの原材料輸入が9.1%減少したが、半導体製造装置（33.5%）・半導体（5.0%）・情報通信機器（4.0%）をはじめとする資本財輸入が9.3%増加した。直接消費財（15.9%）・穀物（2.8%）などの消費財輸入も11.7%増えた。

サービス収支は32億1000万ドルの赤字と集計された。赤字規模が前月（-20億6000万ドル）と昨年同月（-18億7000万ドル）よりさらに大きくなった。

サービス収支のうち、旅行収支が14億5000万ドルの赤字だった。ただ、冬休みなどが終わり、1月（－16億8000万ドル）よりは赤字が減った。国内企業の研究・開発（R&D）関連知識財産権使用料の支給が増え、知識財産権使用料収支も5億8000万ドルの赤字を記録した。

本源所得収支の黒字は26億2000万ドルで、前月と同水準だった。証券投資の配当所得収入の縮小で配当所得収支（16億8000万ドル）の黒字が1月より約2億ドル減少したが、証券投資の利子所得の支給減少で利子所得収支の黒字は1ヵ月間で8億8000万ドルから12億ドルに増えた。

金融勘定純資産（資産－負債）は2月中に49億6000万ドル増加した。直接投資の場合、内国人の海外投資が45億5000万ドル、外国人の国内投資が9億1000万ドルそれぞれ増えた。

証券投資では内国人の海外投資が株式を中心に132億ドル増加し、外国人の国内投資も債権中心に22億4000万ドル増えた。