2026. 10. 30 (金)

退職年金の現状:83.5%が一時金受取、老後準備は遠い道のり

退職年金グラフィック
退職年金グラフィック [グラフィック=ジェミナイ生成]
退職年金を老後の所得として活用する割合は着実に増加しているが、一時金を受け取る規模も逆に増加傾向にある。政府は担保貸付を活性化し、オプトアウト制度の導入を検討しているが、中途解約の問題を解決しなければ老後の所得保障には限界があるとの懸念が依然として残っている。

29日、雇用労働省によると、昨年の退職給付を年金として受け取った口座の割合は16.5%で、2020年の3.3%から5倍に増加した。年金として受け取った金額の割合も同期間に28.4%から61.6%に2倍以上増加した。

しかし、一時金受取の規模も増加傾向にある。2020年には36万1953口座だった一時金受取口座は、昨年には50万1955口座に約14万口座増加した。昨年の退職給付受取口座のうち、一時金で受け取った口座は83.5%に達する。

年金受取口座の割合が増加したにもかかわらず、依然として一時金受取の構造が維持されていることを示している。一時金受取額も5兆9483億ウォンから9兆1993億ウォンに54.7%増加した。

このような現象は退職給付の積立規模とも関連がある。昨年の年金受取口座の平均積立金は1億4891万ウォンで、一時金受取口座(1833万ウォン)に比べて8倍以上であった。積立金が少ないほど、長期間にわたって受け取る年金よりも一時金受取を選択する傾向が強い。

退職年金を老後まで維持することが難しい現実も影響している。2024年の退職年金中途活用金額は18兆ウォンに達する。このうち、転職・退職などによる中途解約が15兆ウォン、在職中の中途引き出しが3兆ウォン規模である。中途引き出し金額のうち、住宅購入と賃貸保証金の準備がそれぞれ67.3%、23.0%を占めている。

これに対し、政府は退職年金の老後所得保障機能を強化するために『年金受取促進制度』を整備した。代表的なものは、加入者が事前に一時金受取の意思を示さなければ、まず年金として支給するオプトアウト制度の導入を検討することである。

年金と一時金受取に伴う期待収益や受取額などを比較できるように、事前情報提供も義務化する。多様な年金商品開発を促し、長期年金受取を促進するための追加税制支援も検討する。

退職年金の中途引き出しを減らすための担保貸付の活性化も推進する。住居費や医療費などの大きな支出が必要な際に、積立金を引き出す代わりに退職年金を担保に貸付を受けられるように関連制度を改善する意向である。

ただし、自動年金受取は55歳以降の受給段階で適用されるため、それ以前に発生する中途解約問題を解決することは難しい。政府も今回の制度改編で労働者の中途引き出しや中途解約の選択権は現行通り維持することにした。

結局、年金受取の割合を高める制度改善とともに、積立金を老後まで維持できる環境を整えることが課題として残る。住居費の負担や転職過程で老後資金が消耗される構造を改善できなければ、退職年金の実質的な老後所得保障効果も限られるとの分析がある。

政府は中途解約の選択権を維持しつつ年金受取を促す方針である。労働部関係者は「今回の制度改編では中途引き出しや中途解約は以前と同様に保障する」と述べ、「年金を基本値として設定し受取を促す意図である」と説明した。



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